

X-TRAIL JAM in TOKYO DOME@東京ドーム
日程:2002年12月14日(土)〜15日(日)

3回目を迎える都市型スノーボードイベントX-TRAIL JAM in TOKYO DOME。
すっかりこの時期の定番イベントとして定着し、今年も豪華な顔ぶれが六本木に集結した。

今回はAIR&STYLEとスケジュールが重なってしまったこともあり、前回大活躍だったショーン・ホワイトやお祭り男アンドリュー・クロフォードは参加しなかったが、テリエ、ミッヒ、そしてヘイキ・ソーサ、ユシ・オクサネン等が来日してくれた。

そして今回の大会のクォーターパイプでの優勝者と日本人最高位選手は、テリエ・ハーコンセンが主宰するアークティックチャレンジへ招待されることが決まり、海外招待選手、日本人シード選手、そして前回同様インターネットによるファン投票で選ばれた日本人選手のモチベーションはさらに高くなり、激戦が予想された。

大会前日に行われた記者会見では、ヨナス・エメリー(前回ストレートジャンプ優勝)が「夕べは楽しかった!」と、アクビを連発しながらも「メッセージはFreedom。自由な気持ちを表現するから是非見て欲しい」と切り出せば、、、

テリエ・ハーコンセン(前回クォーターパイプ優勝者)は、「夕べはゆっくり休んだよ。イキのいい若手が多いから簡単には優勝出来ないだろうけど頑張るよ。」と切り返した。

前回ストレートジャンプで惜しくも2位に終わった鈴木伯は「クォーターパイプは自信がないけど、ストレートジャンプは勝ち上がれるように頑張る。」と闘志をのぞかせた。

なんて前列は真面目にやってるのに、後列ではトラビス・パーカーを中心にウェーブするは、踊るは・・・。
やっぱりスノーボーダーにじっと座ってお行儀良くしなさいってのは無理なんだろうなぁ・・・。
なお、期待されたトッド・リチャーズは足首のケガのため残念ながら来日をキャンセルしたが、日本のファンにメッセージを送ってくれた。
「日本のファンの皆さん、出場出来なくてごめんなさい。日本で開催されるX-TRAIL JAMのような大きな大会は大好きだし、出場したいと強く思っていた。でも家でケガの治療に専念したいと思う。今回は出場出来ませんが、来年の大会で会いましょう。」
2002年12月14日(土)
クォーターパイプ(入場者数25,000人)

今回からルールが若干変更され、アプローチ部に設置されたレールやBOXを利用することも得点に加えることとされ、スロープスタイルっぽい要素を加えることで、より観客に楽しんでもらえるように工夫された。
(さすがにスピードが大幅に落ちるのでBOXを擦るライダーはいなかったけど・・・)
<日本人予選>
インターネットによるファン投票で選ばれた13人と推薦枠1人がファイナル出場枠を賭けて2本ずつジャンプ。
ベストポイント制で上位5人がファイナルのジャムセッションへと進むこととなる。
1本目
1番手の村上大輔がシンプルながらスタイリッシュなフロント540でいきなり200ptを叩き出したことで、様子見のはずの1本目から一転して全開の争いとなった。
スイッチマックを繰り出したライオ、美しいメソッドの石原崇裕、長めにミュートを入れたロデオの小林じゅんじ等が上位につけた。

Junji Kobayashi.
2本目
一発逆転を狙って大技を繰り出し自爆するライダーが続出する中、村上史行、石原崇裕、小林じゅんじが1本目の好調そのままに得点を上積みした。
期待された福山正和は1歩及ばず、注目の中井孝治は得意の特大アッパーデッキを繰り出すがランディングに失敗、人気投票3位のゴッチもゴッチフリップからのランディングに失敗し、予選敗退となった。

Masakazu Fukuyama.
日本人予選RESULT 名前(ビブNo) 1本目 2本目 ベスト 1.小林じゅんじ(#23) 214 216 216 2.村上史行(#31) 190 210 210 3.ライオ田原(#34) 209 56 209 4.石原崇裕(#19) 191 201 201 5.村上大輔(#30) 200 124 200 --------------------------------------以上、予選通過 6.植村能成(#20) 167 199 199 7.福山正和(#5) 161 190 190 8.石川健二(#18) 167 45 167 9.中井孝治(#9) 164 48 164 10.鎌田潤(#21) 158 40 158 11.吉野満彦(#33) 90 43 90 12.西田崇(#25) 55 63 63 13.マグン(#29) 37 54 54 14.ゴッチ(#22) 51 38 51予選後のインタビューで1位の小林じゅんじは、「1本目で1位だったけど(他のライダーのことを考えると)2本目も気が抜けなかった。
ジャムセッションではマック以外の技を見せたい。」と語った。
兄弟で予選を突破した村上大輔と史行も、史行が「兄貴より上位で良かった。」と言えば、「誰よりもブッ飛びたい!」と大輔が語り、お互いをライバル視していることを見せつけた。
また、多くを語らなかった石原崇裕だったが、その表情からは自信が伺えた。
そして前日の練習から好調さを感じていたライオは、「(ケガからの)復帰第一戦なのでジャムセッションに行きたかった。1本目より2本目の方が気合が入ってたんだけどね。これからが祭りの本番だよ!」と、本人も手ごたえ充分なコメントを残してくれた。
・・・予選でちょっと気になったのがランディングで手をついた時のジャッジング。
全体的に手をついたことに対する減点は少ない印象を持ったのだが、MCが「惜しくも手をついてしまいました!」と言うと大きく減点になり、MCが触れないと減点が少ないと感じたのは私だけだろうか???
<ファイナル>
予選を通過した5人に日本人シード枠の鈴木伯と宮脇健太郎、11人の海外招待選手を加えた18人が30分のジャムセッション方式で8つのスーパーファイナル出場枠を賭けて戦う。
・・・毎年恒例(?)のごめんなさいで恐縮だが、ジャムセッションは次々とライダーが順不同で飛んで来るので細かなレポートはムリである。お許しいただきたい。
(細かなレポートをご希望の方は管理編集部宛に取材スタッフの増員を要望していただきたい。
もちろん私は日本一それを願っている訳だが・・・笑)
さて本題。
コースの状況を見ながらいろんな技を試しながら大技の出しどころを組み立てるテリエ・ハーコンセン、ワイドなフラットスピンにこだわりつつ時折高さを見せつけるミッヒ・アルビン、高さを見せつけつつ豪快なフリップを繰り出すキア・ディロン、シンプルでスタイリッシュにまとめつつ考えられないような高さで飛ぶヘイキ・ソーサ等が印象的な外人勢に対し、黙々と高さでアピールする石原崇裕、ケガを感じさせない豪快な技を繰り出す宮脇健太郎、観客へのアピール度最高のライオ等日本人勢が印象的だった。

Takahiro Ishihara.
途中、ライオはテリエに対抗する訳じゃないだろうけど、3度にわたってワンフットにチャレンジ。
1回目はアプローチでコケ、2回目はバーチカル手前でコケ、3回目でリップまで届いたものの離陸出来ずにコケたが、散々観客を盛り上げた。

Rio Tahara.
後でライオ本人に「何の技をやるつもりだったの?」と聞いたところ、「ワンフットチャックフリップを狙ってたんけど、バーチカル手前のアプローチ部分に小さなギャップがあってと弾かれてしまった」と、真相を話してくれた。
今回、テリエのワンフットマックが上手く炸裂しなかったのも、そんなところに理由がありそうだ。
ファイナルRESULT 名前(ビブNo)(得点は発表されず) 1.テリエ・ハーコンセン(#6) 2.ミッヒ・アルビン(#1) 3.キア・ディロン(#3) 4.ヘイキ・ソーサ(#15) 5.ライオ田原(#34) 6.トラビス・ライス(#12) 7.ジアン・シメン(#14) 8.石原崇裕(#19) --------------------------------------以上、ファイナル通過(以下、順位は発表されず) イカ・バックストローム(#2) ヨナス・エメリー(#4) ジャコモ・クラッター(#7) 宮脇健太郎(#8) ユシ・オクサネン(#10) トラビス・パーカー(#11) 鈴木伯(#16) 小林じゅんじ(#23) 村上史行(#31) 村上大輔(#30)

Rio Tahara at the medical office.
また、ライオはファイナルでバカ高のチャックフリップからプラットホームに落ちた際、左手親指の付け根を骨折すると言うアクシデントに見舞われたのだが、どうなるスーパーファイナル。
(ところで、ライオは骨折以外にも散々コンタクトのズレ&乾きに苦しんでたけど、ゴーグルしなよ・笑)

Kentaro Miyawaki at the medical office.
宮脇健太郎もまた足の故障で医務室にて治療を受けていた。
「なかなか楽しめたよ。つーかあの(観客の)乗りは危険です。
何でも出来る気になってきちゃう(笑)たぶん明日のストレートは無理そうだから観客席で見てるよ。」と語る。
<スーパーファイナル>
ファイナルを通過した8選手が20分のジャムセッション方式で優勝を争う。
高さのある7やマック7を完璧にメイクしたヘイキ・ソーサ、調子がいまいちなのか安定度に欠けるものの高さのあるアッパーデッキを見せつけたキア・ディロン、特大チャックフリップを繰り出すライオが前半をリードし、中間発表で上位につけた。

Heikki Sorsa.
後半戦、派手さはないものの終始安定して難易度の高い技を出し続けたジアン・シメン、豪快でワイドなスイッチ9を見せてくれたミッヒ・アルビン、多彩な技を出しつつ時折意表をついたフロントフリップを出して観客を沸せたトラビス・ライスが追い上げを見せる。

Gian Simmen.

Terje Haakonsen.
期待のテリエは先にも書いた通り、ワンフットマックこそ炸裂しないものの(出すには出したが高さなし)マックツイストなのに、メソッドのように身体をそらしてみたり、板も折れよとポークを入れたりと技のデパート、いや、総合商社である。
日本の新鋭・石原崇裕は高さはあるものの、スタイリッシュさと迫力に欠ける気がしたんだけど、若いんだからもっといろいろ見せて欲しかったぞ。

Podium.
スーパーファイナルRESULT 名前(ビブNo)(得点は発表されず) 1.ヘイキ・ソーサ(#15) 2.ジアン・シメン(#14) 3.テリエ・ハーコンセン(#6) ------------------------------------- 4.キア・ディロン(#3) 4.ライオ田原(#34) 4.ミッヒ・アルビン(#1) 4.トラビス・ライス(#12) 4.石原崇裕(#19)結果、終始高さと完璧な技を見せ続けたヘイキ・ソーサがテリエの連覇を止めて、初優勝をものにした。
試合後ヘイキは、「I'm super happy.テリエ等スーパースターを破って1位になれたことは嬉しい。誰が勝ってもおかしくないほど凄いライディングだっただけに、この場にいられることは本当に嬉しい。今夜は六本木に行かずに寝るよ。」と初優勝の嬉しさを語った。

Rio and Heikki.
また、テリエ主催のアークティックチャレンジに招待されることに関しても「2年前にも出たけれど、最高の大会なので出られることは嬉しい。まだ大会のことは何も考えてないよ。」と語り、気になる賞金の使い道を聞かれると「普段ほったらかしにしている彼女をどこかに連れて行ってあげたいね。」と喜びを語った。
また、日本人最高位選手としてアークティックチャレンジに招待されることとなったライオ田原は、「ヘイキと一緒で今度で2回目になるけど、イベント性が強くて最高の大会。出場出来ることは本当に嬉しい。」と語り、応援に駆け付けた家族とともに喜びを分かち合っていた。
なお、与えられたアークティックチャレンジへの獲得メダルは質屋に持ち込んでも価値がわかってもらえないから、Yahooオークションに出す予定とか・・・。
最後までファンサービスを忘れないライオだったとさ。
■Straight Jumpレポートはここ!