
ケバを落とし新しい滑走面を露出させるサンディング
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雪質に合ったストラクチャーを入れる
それでは、どんな雪でもストラクチャーが必要かというと、それは間違い。例えば、極寒地に降るパウダーなどでは、摩擦によって水滴が生じたとしても、それはごく微量。そのような寒冷地の乾燥雪の結晶は滑走面に刺さることから、ストラクチャーの溝はかえって抵抗となってしまう。一般的に言うと、春先などの水気の多い雪では、溝の深いストラクチャーが効果的とされ、反対にミッドシーズンの乾いたパウダースノーなどでは、溝の浅い、細かいストラクチャーが合うとされる。また、一言にストラクチャーと言っても、深さやパターンは無数にある。そのうえで大切なのは、雪質、雪温を考えたストラクチャーを施すこと。厳密に言えば、ひとつのパターンのストラクチャーで全ての雪に対応するのは無理がある。競技会等でのパフォーマンスを求めるなら、開催時期や会場の雪質を想定して、その度ごとに入れ直すのが理想。 |
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| 滑走面のフラットだし ストラクチャーを入れることによるもうひとつの利点は、マシンで加工するする同じ過程で、滑走面のフラットだしができるということ。円筒形の砥石に規則的に刻まれたダイヤモンドによってストラクチャーは刻まれるが、この砥石で研磨する際に、滑走面はおのずとフラットに仕上げられる訳だ。 自分のボードがフラットかどうかは、30cm定規を滑走面のエッジからエッジにかけてわたしてみればチェックできる。極端に真ん中付近が凹んでいたり、反対に盛り上がっていたりするのは問題だ。また、各部をチューンするにも、滑走面がフラットでなければ、何を基準に乗り心地を突き詰めていったらいいのか分からないだろう。特にエッジの角度づけは、滑走面がフラットでなければ正確な作業ができない。 ゆえに、計測してみて滑走面がかなり歪んでいるような場合には、ショップ等にフラットだし兼ストラクチャー加工を依頼することを勧める。ただし、既にサンディングし過ぎて滑走面のP-texが薄くなったような板や、滑走面のわん曲があまりにひどいものは不可能な場合もある。 |
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| ワックスの保ちを計算する ワックスというのは、せっかく塗り込んでも滑れば滑るほどなくなっていく。競技会当日の本番前には、ウォームアップのためのフリーランや公開練習も当然あり、その辺を考えないでガンガン滑ってしまうと、本番でワックスぎれになってしまう。要するに、本番直前にワックスの効果がもっとも現れるようにするのがポイント。ケースにもよるが、具体的にはワックスのスクレービングは公開練習までは軽く剥がすまでにとどめ、公開練習の最後の1本目の直前ぐらいに完璧に剥がすのがいいだろう。スタートワックスなどの本番用ワックスを施すなら、この時に同時にやるといい。 |
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| どこでいちばんスピードが欲しいのか? たとえばボーダークロスでの場合、そのコース全体を見渡してイメージしてみると、自分がどこでいちばんスピードが欲しいのかが見えてくるはず。通常、急なところはどの板も走るが、緩やかなところは失速しがち。そこで板を走らせたいと思うのなら、平たんなセクションの雪にあったスタートワックスを選ぶことがポイントだ。 ハーフパイプで言えば、フロントとバックサイドの壁で、コンディションがまったく異なるような場合も珍しくない。かたや陽が当たってシャバシャバだが、かたや日陰でカチコチというハーフパイプに手を焼いた読者も多いと思う。こんな場合も自分のルーティンを思い描けば、どっちの壁でどっちのエッジや滑走面をだいたい使うか、分かると思う。例えば滑走面を両サイドに分けて別々のワックスを塗るなど、イメージしたルーティンに合わせたワクシングをするのが戦略のひとつだ。スタートワックスなどの本番用ワックスを施すなら、この時に同時にやるといい。 |
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| 切り札となるスタートワックス スタートワックスとは、その雪において、出だしの初速がもっとも得られるワックスのこと。初速を得ることに全て費やされるスタートワックスは、ハーフパイプでいうなら1本滑りきらないうちに使い果たしてしまう性格のものだ。 使用するタイミングの例としては、公開練習の最後の1本の直前。最終的にスクレービング、ブラッシングまで全て完了した滑走面にスタートワックスを施し、公開練習の最後の1本で、ワックスの効果をチェックするとともに、加速を体で覚える。その後、本番に備えてのワクシングに入るのが一般的だ。 スタートワックスとしてよく使われるフッ素含有率の高いパウダーやペーストワックスは、非常に高価。しかしその効果は確実なものがあり、フッ素パウダーなどは「魔法の粉」と呼ばれたりする。限られたアプローチでファーストウォールに入らなければならないハーフパイプはもちろん、レース展開に有利なホールショットを序盤で奪うボーダークロスなどでも効果が期待できる。以下、スタートワックスとしてポピュラーなパウダータイプを例に挙げ、その使い方を見ていこう。 |
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