基本的なホットワックスはもちろん、簡易スプレーワックスをかけるにしろ、ワックスをかける際は必ず事前に滑走面をきれいにしよう。雪の中には微小なゴミ、リフト乗り場には油、春には黄砂や花粉など、一見きれいにみえるゲレンデには汚れの要素がたくさんある。

ワックスをかける前に!

1.とりあえず滑走面をきれいに!

滑りを悪くする大きな原因のひとつは滑走面の汚れだし、滑走面が汚れていては、ワックスを塗ろうとしても浸透しなかったりする。ベースクリーナー等をもっていなかったら、水洗いでもいいからやってみよう。

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専用のベースクリーナーを使えば、滑走面のポリエチレン粒子の中に入り込んだ汚れや古いワックスも、浮き出させて落とすことができる。

2.ベースワックスで下地をつくる

ワックスにはベースワックスと滑走ワックスがあることは以前にも書いたが、どんな滑走ワックスを施すにしろ、下地としてベースワックスをきちんとしておくと「保ち」が断然違ってくる。

これは、スプレーやペーストといった比較的簡単なワックスを使う場合も同じだ。結局はサイフとの相談や暇があるかどうかという問題になるが、手間だと思うなら、シーズンはじめにチューンナップショップでしっかりとした下地を作ってもらうのがいいだろう。ちなみにクリプトンでは3,000円でベース&滑走ワックスをやってくれる。

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どんなワックスをかけるにしろ、下地としてベースワックスをしておくと、保ちも違うし滑走面の保護にもなる。

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マツモトワックス/本気リムーバー
¥1,000
(問い合わせ先 株式会社エス・エム・ジャイ 046-265-6118)

とりあえず滑ればいいという人のために

スプレーワックス

吹き付けるだけでいい手頃なスプレーワックスは、面倒くさがり人にはいいだろう。簡単な分持続力は少ないが、効果ははっきり現れる。

しかしスプレーワックスでもんだいなのは、ワックスを揮発系の溶剤で溶かして液状にしているものがほとんどだということ。この溶剤は滑走面にいいとは言えず、毎回スプレーワックスばかり使用していると、滑走面を傷めることになる。

考え方としては、「その場しのぎ」ととらえた方がいいだろう。

使い方はスプレーするだけだが、ポイントは塗布した後、乾くまで待つということ!乾いたら、付属のコルクやフェルトを使って、滑走面にツルツル感がでるまで延ばしてやろう。効果の持続はあまり期待できないので、滑りが悪くなったら再び塗るか、ブラッシングをするといい。

ペーストワックス

アイロンが不必要ながらペースト状のために塗りやすく、スプレーと比べるより多くのワックス成分を塗布することのできるペーストワックス。効果の持続もスプレーより期待でき、成分的にもフッ素を配合するなど、より滑走性能を追求した製品が多い。

しかしスプレーワックス同様、常時仕様していると滑走面を傷めることもあるので、滑りが悪いときや天候の急変による緊急用として、極力使うように心がけたい。

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ホルメンコール
スノーアタックF・ユニバーサルワックスフッ素配合であらゆる雪質に対応。塗りやすいスポンジアプリケーター付き。
¥1,200
(問い合わせ先
山本光化学株式会社 03-3834-1878)

DO IT YOURSELF! ペーストワックスのかけ方

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マツモトワックス/Paste Extra High

フッ素高含有のペーストワックス。
ゲレンデの温度・雪質に合わせて4種類用意。
¥3,200
(問い合わせ先 株式会社エス・エム・ジャイ 046-265-6118)

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マツモトワックス/Paste Perfect

フッ素超高含有のペーストワックス。気温20℃〜0℃対応。特に、水が浮くような春雪で威力を発揮。
¥7,500
(問い合わせ先 株式会社エス・エム・ジャイ 046-265-6118)

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汚れやゴミが付着したまま塗ると、それらを塗り込むこととなって滑りがわるくなるので、くれぐれも滑走面の汚れ等をおとしてから作業に入ろう。まずは付属のフェルトを使って、ペーストワックスを滑走面全体に延ばして塗る。

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十分に乾いたのを確認したら、付属のコルクを使い、表面がツルツルになるまでワックスを延ばす。

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仕上げ用の馬毛ブラシを使って軽くブラッシングすれば、より一層の滑走性が望める。

ワックスの力 by天海 洋(プロスノーボーダー)

コンテスト以外の普段はさすがに毎日ワクシングはしないけど、3日に一度とか、とにかく切らさないように注意している。一度でも切らして滑走面を参加させてしまったら、ショップでサイディングしないと復活しないから。

そうやって毎回滑走面を注意深く見る習慣が、板を愛する行為につながるしね。でも何より、滑らない板はダメ。

例えばかなり緩斜面のコースをトラヴァースしなければならない場合、ワックスがかかってあればクリアできるが、かけてないと後ろの足をはずしてスケーティングしなきゃならない。

友達に置き去りにされるし、何より無駄な体力を消耗する。こう考えてみると、ワックスのパワーって本当に大きい。

スノボ君を卒業して本当のスノーボーダーになりたいんだったら、ホットワックス用のアイロンぐらい金をだして買おう。一度買えば、ほとんど一生モンだし。