ハロルド・ミヤモト氏ハロルド・ミヤモトのスノーボードコラム集

このシーズンになると、女性誌を中心にダイエットの特集をよく見かける。夏場は薄着になるのでごまかしが利かなくなるからだろうけど、不思議なものでダイエットについて騒いでいる人は太っていない人が多いように思う。あるいは一見太っていないようでいて、下っ腹だけ出ているとかなのだろうか?

逆に体重が100キロを超えるような、「健康上からも少しダイエットなさっては…」と言うような人はかえってダイエットに無関心のようだ(だから太っているんだろうけど)。知り合いの一人にそういう質問をぶつけてみたことがあるが、彼女は太っている方が男にもてるからだと言っていた。

確かに世の中の男性はみんな痩せている女の子が好きかと言えばそんなことはない。マーケティングで言えば隙間を狙うニッチ戦略で、競争の少ないデブ専に狙いをつけるのも面白い。太っているとどうしても自己管理できていないなどと言われがちだが、実は彼女のような深慮遠謀の戦略家もいるのだ。

さて、スノーボーダーにダイエットは必要だろうか?

一般的にはアルペン競技やボーダークロスとかの滑走競技では、エッジプレッシャーを強くかける意味からもある程度の体重はあったほうが有利だといわれている。しかしハーフパイプなどのエアー系ではなるべく軽い方が有利のようだ。まずランディングなんかに失敗したときのダメージが少ないし、同じ高さのエアーならより高く見えるという視覚効果の面もある。内外のトップクラスの選手に小柄が多いのも意外とそういうところからきているのかも知れない。

ところで、ダイエットにも流行があって、それが時にはウエストベルトだったり、顔やせであったり、ビタミン剤だったりするわけだが今年は七味唐辛子らしい。なんと好みに合わせてブレンドしたMyトウガラシまで持っているとの事だ。ブレンドと言ってもよくとげ抜き地蔵とか縁日なんかに出ているトウガラシの量り売りの事だろうとは思うが…、

このブームの出所は、「韓国の女性がみんなスリムで美しいのは、いつもトウガラシを摂取しているからだ」と言うところから来ているらしい。でも本場の人とくらべたら食べている量が違うと思うが、それでも効果があるんだろうか?、もっとも日本人が量まで真似したら痛くってうんちできなくなるとは思うが。

この前までは「中国の女性が脂っこい中華料理を食べても、スリムで美しいのはウーロン茶をがぶ飲みするからだ」と言ってたのと似ている気がする。となりの芝生は青く見えるみたいな。諸外国から見れば日本の女性だって、みんなスリムで綺麗だなんて言われてるんじゃないだろうか。おそらく偏った情報をもとに、「ヘルシーなスシを毎日食べているからだ」とか「ジョシコウセイの頃からセックスばかりしているので太らない」なんて言われているかも知れない。

最後にテレクラ好きの友人の話を一つ。電話に出た相手が、「私、小柄で巨乳系なの。ちょっとぽっちゃりって言うか…」という場合は、サクラであるケースが多いらしい。これはテレクラに来る男性はこういったタイプが好きな人が多いと言う統計があって、サクラの女の子がマニュアルに従って言っているだけなのだそうだ。

もちろんサクラでない子もいるらしいが、その場合は、相手が「ちょっとぽっちゃり系なの」と言う場合は70キロを超えていて、「少し太めなの」と言う場合は100キロを超えているそうです。

明るい生活(雪坊主誌99'07月74号)掲載