「オタク」
オタクとマニアはよく同義語として使われているけど、これは間違いらしい。「現代用語の基礎知識」でオタクを調べて見ると、「マンガやアニメ、SFなどのファンの中でもつきあいたくない特殊なタイプのマニアを表す言葉として、中森明夫が命名した。(〜中略〜)この言葉はさらに広範囲な意味を持つようになり、マンガ、アニメをはじめ、一般層から見れば子供っぽい趣味にマニアックにこだわる層全てを指すものになっている」と書かれている。一般的にはスノーボードオタクなんて使われる場合もあるけど、スノーボードは決して子供っぽい趣味ではないので、言葉のうえからはオタクは存在しない事になるが・・・(注1) 。今回はオタクの話です。
スポーツ関係のショーがあってドイツに行ったら、取引先のイタリア人が「オターク!、オターク!」を連発していた。てっきりイタリア語だと思って「それは、英語でどういう意味や?」と聞いたら、「これは日本語だ」という。オタクの事だったのだ。なんでもその彼いわく、日本人はユダヤ人とならんで世界中で評判がよろしくないが、唯一オタクだけは、欧米の、特に若者の間で認められていて尊敬されているのだそうや。あのマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏もある講演で「I was a ordinary computer otaku. ・・・わしゃただのコンピューターオタクだったんじゃ」と言って使っていたらしい(注2) 。
まあ、普通はオタクと言えばアニメオタクを指すのやけど、なるほどドイツやイタリアでもポケモ(注3) を初め日本のアニメは大人達の間でも人気が高い。少し前までは、欧米ではアニメやマンガ(カトゥーン)は子供が見るものという考えが一般的だったために規制が厳しく、結果子供しか楽しめないような単調なものしかなかった(注4) 。そこに高度に発達した日本製のものが入ってきたのだから人気がでるのも当然やといえる。
そして、その日本のアニメに詳しいと言うことでオタクが注目されるようになったのやろう。
しかし、「クロサワ」とか、「ニンテンドー(ファミコン)」とか「ホンダ」なら日本での評価も高いので納得できるが、「オタク」が世界で認められるというのも複雑な気持ちになる。むこうではかなり肯定的なイメージのようやけれども、日本ではマニアという言い方のほうがまだましだ。
マニアが自分の興味あるものや得意なものを深く追い求める学究肌、職人気質といったプラスイメージを残しているのに対して、オタクは本来あるべき方向では無い部分にこだわるしつこいタイプという感じや。たとえばSMマニアというのとSMオタクでは、前者は積極的にプレイを楽しむ好事家というイメージやけどSMオタクになると、自分一人で浣腸してオナニーするとか、リカちゃん人形を縛り上げているようなイメージになってしまう(注5) 。
さてスノーボードは、現在およそオタクとは対局の位置にある人がやっている。しかし今後スノーボーダーが多極化して、さらにオタクが尊敬を集めるようになればスノーボードの世界にもオタクの一派が生まれることは想像に難くない。
もちろんオタクと言うからにはインドア派であり、実際にはスノーボードをやらないんやけれども、プロの選手のリザルトやスポンサーなど細部の情報にやたら詳しかったり、ビデオも全てチェックしていると言う類だ。K1グランプリの熱心なファンのほとんどが実際には自分では格闘技をやらないし、F1レースのファンが普通免許すら持っていなかったりするのと同じ感覚である。
彼らは同人誌にスノーボードマンガを掲載して、有名女子スノーボーダーを裸にしたり、男子プロをホモにしたてて物語を作ったりと傍若無人の振る舞いをする事は想像に難くない。さらにはそれだけでは飽きたらず美少女系スノーボードパソコンゲームも登場するだろう。スノーボードの選手になりたいと言う女の子をコーチして自分好みの女に育てるというシュミレーションもので、失敗すると山で変な男にナンパされて(注6) 不良になったり、犯されたりするのだ。他にもスノーボードのゲームが楽しめてクリアすると実写の女性ボーダーが1枚づつウエアを脱いでいくというのもいけそうだ。
ところで、日本で一番オタクが多いのは神奈川県川崎市らしい。これは戸暮松一さんという94歳の方が出されているインターネットのホームページ「川崎の謎(http://www.lofty-tec.co.jp/~honey/index.html)」にデーターとともに詳しく乗っているが、総人口が121万人と人口比率では全国の1%にも満たない都市なのに、オタクの人はなんと全国の21%もいるらしい。
一例を抜粋すると、たとえば以前テレビのポケモンを見ていて発作を起こした事件があったが、この時の川崎市教育委員会の調査では50714人中、3325人の被害者がでていた。ところが同様の調査を千葉県教育委員会が実施したところ千葉県を全部あわせても2056人しかおらず川崎市一都市で、千葉県を大きく上回っていたと言うのだ。この事実からもいかに川崎市にはオタクが多いかが伺える。
また、川崎市にオタクが多い理由については、どうやら行政サイドから、従来の川崎市の特徴である重工業中心の産業形態からアニメを中心として産業をソフト化しようという計画があるからだとスクープしている。落合信彦も真っ青の取材ぶりだ。なかなか面白いので、インターネットにアクセス出来る人は是非チェックしてみて欲しい。