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(右)2015年の世界選手権で4位に入り、表彰式で笑顔を浮かべる大江=オーストリア・クライシュベルク (左)スノーボードを手に笑顔を見せる広野=2016年、長野県

大江・広野が五輪目指し出場 スノボ世界選手権

スノーボードで来年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪を目指す2人の県出身女性アスリートが、9日開幕の世界選手権(スペイン)にそろって出場する。いずれも富山市出身の大江光(21)=バートン、龍谷富山高出=と広野あさみ(26)=TJR、滑川高出=だ。共に五輪での金メダルを目標にW杯を転戦している日本期待の星。代表選考に影響する同選手権に向け「ベストを尽くし五輪に近づきたい」と闘志を燃やしている。
ハーフパイプの大江は富山市奥田小1年の時、母の幸恵さんの勧めでスノーボードを始めた。目標は最初から「五輪で金」だった。同時期に習っていた器械体操で柔軟性やバランス感覚を養い、「やるなら上を目指す」と高い目標を定め、どんどんと上達。15歳で全日本選手権を制し、翌年には若手の世界一を決めるユース五輪で金メダルに輝いた。

2014年ソチ五輪の出場はかなわなかったが、「こんな思いはしたくない」との悔しさがさらなる飛躍につながった。持ち味のジャンプの高さに磨きをかけ、翌年のW杯で自己最高の2位に。その後も安定した成績を残し、最新の世界ランクでは6位に入っている。

大江とは対照的に、広野が競技を始めたのは滑川高校卒業後と遅い。高校時代のスキー学習会で初めて体験。「ずっとスノーボードができたら幸せなのに」と、全日本ウインタースポーツ専門学校(新潟県)に進学し、ひたすら競技に打ち込んだ。

11年の全日本学生選手権では、ハーフパイプ、スロープスタイル、クロスの3種目で優勝。世界を目標に据えた後はスロープスタイルとビッグエアに種目を絞った。雪上で練習できる環境を求め、季節ごとに欧州や豪州、米国と拠点を移した。15年のW杯で初の6位入賞。今季も好調を維持し、2月のW杯で8位に入った。ダイナミックなジャンプが持ち味で、空中で2回転する「フロントサイド720」が得意技だ。

2人は親交があり、オフには県内で一緒にトレーニングに励むこともあるという。

共にリオデジャネイロ五輪での県出身選手の活躍に刺激を受け「来年は冬の五輪で富山を沸かせたい」。その思いを現実にするため、まずは世界選手権での表彰台を狙う。


■全日本スキー連盟「五輪出場近い」
全日本スキー連盟(東京)によると、スノーボードの各国代表の最大枠は各種目4人で、他の種目との兼ね合いで減る場合もある。

選考基準は今季と来季のW杯や世界選手権で上位に入った選手。今季のW杯で、大江はハーフパイプで7位、広野はスロープスタイルで8位に入り既に基準を達成しており、「五輪出場に近い選手であることは間違いない」と同連盟。

しかし、2人よりW杯で上位の成績を残した日本選手もおり、今後の世界大会でさらに上に食い込めるかが重要になってくる。代表は来年1月下旬に発表される。


◆スノーボードの五輪種目◆
男女それぞれハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエア、アルペン、クロスの5種目。大江が専門とするハーフパイプは、半円筒状のコースの斜面を往復し、へりから跳び出すジャンプの高さや回転技の難度を得点化して競う。

広野は、スロープスタイルとビッグエアで五輪を目指す。前者は、手すりのようなレールやジャンプ台などを設けた斜面のコースを滑る。後者は平昌五輪から採用される新種目で、斜面を真っすぐ滑り降りて大きくジャンプする。3種目はいずれも採点競技。

北日本新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170307-00073017-kitanihon-l16



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