NHKニュースよりキャプチャ

2018年平昌五輪に向けた候補として、全日本スキー連盟(SAJ)から強化指定を受けている未成年の男子スノーボード選手が昨年12月、米コロラド州への遠征中に大麻を使用していた疑いがあることが分かった。各スポーツ新聞、NHKなど大手メディアが伝えた。
各メディアによると、既にSAJはこの件を把握しており、今月中旬ごろから事実確認を進めてきたという。今回該当とされる選手とは別にも、ソチ五輪代表として出場するなど国際大会で実績のある別の選手も関与していたとの情報もあり、この選手に関してもSAJが調査しているようだ。27日に臨時理事会を開いて処分などを協議するが、未成年のため氏名は公表しない方針とのこと。また、コロラド遠征も含む強化選手の情報を公開してきた「JAPAN SNOWBOARD TEAM」のフェイスブックは既に削除され、現在は全て閲覧不可となっている。

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写真:コロラド州では普通にお店に大麻が並んで売られている | guardianlv.com

米コロラド州では18歳以上で医療用大麻のライセンスを所持することができ、娯楽用大麻の使用は21歳以上で合法となっているが、世界反ドーピング機関(WADA)では禁止薬物に定められ、競技期間中に違反すると処分対象になる。Xゲームを運営する米ESPN社では今年2月、ノルウェー・オスロ大会時に大麻やコカインをメインとした選手達のドーピング検査を拒否し、WADAから強く批判する声明を受け、さらにノルウェーのスキー連盟及びスノーボード連盟から契約解除される事態となり、物議を醸している。

スポーツニッポン新聞では「仮に今回の当該選手が18歳以上だとしても、法に触れなければいいという問題ではなく、スポーツ選手である以上、ドーピング検査に引っかかる行為に、自ら手を出すこと自体が“大罪”だ」と大きく非難している。

大麻は日本国内で使用すれば大麻取締法により、栽培や輸入は7年以下の懲役、所持や譲渡は5年以下の懲役となる。

スノーボードでは2004年10月、当時19歳の日本代表男子選手が、ワールドカップでのドーピング検査で規定値を超す大麻の陽性反応を示し、本人は使用を強く否定したものの、国際スキー連盟から10カ月の出場停止処分を受けた。処分期間終了後には再び代表選手として復帰し、2006年のトリノ五輪に出場した。近年では2014年9月、元プロスノーボーダー(当時40)が栽培・所持で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡されている。

連日報道されてきたバドミントン選手の闇賭博問題から、続いてこのスノーボード選手の大麻問題。日本のスポーツ業界全体で大きな問題となりそうだ。

(追記)2選手が大麻使用を認めたとのこと。本日午後にも都内で臨時の理事会を開き、選手の処分などを協議したうえで記者会見を行う予定。

【追記:2016-04-27】



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