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<スノーボードW杯>札幌は唯一のHP公認 選手強化拠点に

14日に決勝が行われたスノーボード男女ハーフパイプ(HP)のワールドカップ(W杯)札幌大会。男子では青野令(日体大)が通算12度目の優勝を果たすなど、日本勢が活躍し、駆けつけた多くのファンが歓声を上げた。国内でHPのW杯は7年ぶり。関係者は「W杯がさらなる普及、選手強化の契機になれば」と口をそろえた。
HPのW杯は、2009年に岐阜県郡上市の高鷲(たかす)スノーパークで行われたのを最後に国内では開催されていなかった。最大の理由は、国際スキー連盟(FIS)が定める国際規格が変わり、公認コースが国内から姿を消したことだった。

だが、17年冬季アジア大会の札幌市開催が決定したことが転機になった。同市中央区の「ばんけいスキー場」がHPの会場に選ばれ、14年6月にコース造成に着手。昨年1月に長さ180メートル、高さ5〜6メートル、斜度17度の国内唯一となるFIS公認コースがオープンし、同市では05年の真駒内大会以来11年ぶりとなるW杯開催につながった。

シーズンに入れば海外を転戦せざるを得ないトップ選手にとっては“地の利”を生かせる国内開催は追い風だ。ソチ五輪銅メダルの平岡卓(バートン)は「ご飯もおいしいし、周りも日本語ばかりでリラックスできる。日本のファンにも見に来てもらえる」と利点を挙げる。

選手の強化拠点としての期待もかかる。全日本スキー連盟の萩原文和スノーボード部長も「ジュニアの強化に非常に役に立つ。身近にW杯があるというのは、普及の意味でも大きい」。1級土木施工管理技士として工事段階から携わる札幌スキー連盟の村上隆一スノーボード部専門委員長も「北海道からはまだ(この種目の)五輪メダリストが出ていない。何とかメダリストを」と意気込む。

ただ、課題もある。国際規格のHPは一般客が滑るには危険度が高過ぎるため、スキー場集客の目玉にはなりにくく、コースを維持・管理するスキー場にとっては負担が大きい。萩原部長は「強化拠点として利用するため、スキー場にそれなりの資金を払って支えなければ。それには国を挙げて考えないと難しい」。世界水準のコースを守り抜くことが、ソチで2人のメダリストを生むなど活況のHP界をさらに加速させる鍵となる。

毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160217-00000039-mai-spo



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