高橋成明
農機具を整備する高橋さん。営農計画など、スノーボードシーズンの冬も農業の仕事は多い

「農業とスノボ、魅力伝えたい」 妹背牛の農家・プロボーダー高橋さん

【妹背牛】町内の稲作農家高橋成明(しげあき)さん(37)は、かつては世界のトップ選手と技を競い合った、プロのスノーボーダーだ。農業に軸足を移した今も、近郊の雪山を自在に滑走。「農業もスノーボードも自然の恩恵を感じられる。その魅力を多くの人に伝えていきたい」と話す。
高橋さんは妹背牛生まれの妹背牛育ち。33歳で父から農業経営を引き継いだ。スノーボードは人気が広がり始めた高校1年のころに始め、自宅裏の大鳳川の土手で、傾斜を利用してジャンプの練習などを重ねた。札幌の大学に進学後は夏は夜勤のアルバイト、冬はスキー場に通う日々。卒業から1年後、ハーフパイプの全日本選手権で優勝し、プロ資格を取得した。

空中で2回転する「フロントサイド720」を武器に、2005年に最大の目標だったストレートジャンプの世界大会「トヨタ・ビッグ・エア」(札幌)に出場。海外勢も参戦する最高峰の大会で5位になった。「これでちゃんと仕事をしていると認められた気持ちになった」と振り返る。

その後は大会を転戦しつつ、国内トップ選手としてテレビや雑誌で技を披露した。

現在も用具メーカーの新作をテストしたり、動画や写真をメーカーや雑誌に提供したりしている。最も楽しんでいるのは、自然の雪山での滑走。「壮大な景色を見下ろして滑るのは最高の気分」と話す。

「自然の恩恵を感じているから、スノーボーダーは自然志向の人が多い」と高橋さん。農業でも安心安全を大事にし、今年は木酢液利用などで、減農薬栽培の比重を高めたい考えだ。

「外で遊ぶ子供が減ってきた。自然の楽しさをもっと知ってほしい」と話す。農協青年部で行う農業体験やスノーボードの動画や写真を通じ、自然の魅力を広げたいと考えている。

北海道新聞
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0235540.html