31日、群馬県片品村の前武尊山で、スキー場のコースの外を滑るバックカントリースキーをしていた男性が雪崩に巻き込まれ、病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。
31日午後0時10分ごろ、群馬県片品村の前武尊山で、スキー場のコースの外を滑るバックカントリースキーをしていた男性1人が雪崩に巻き込まれたと警察に通報がありました。警察と消防によりますと、男性は近くにいたスキー客らに救助されたあと、救助用のヘリコプターで前橋市内の病院に心肺停止の状態で搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

死亡したのは群馬県太田市の会社員、吉田茂樹さん(36)で、吉田さんは仲間と2人でバックカントリースキーをしていたということです。

群馬県内では29日夜から30日未明にかけて各地で雪が降り、片品村に隣接するみなかみ町の藤原では、30日正午現在の積雪量は54センチを観測していました。気象台は、新雪が積もったうえ気温の上昇が予想されたことから、31日朝まで片品村を含む群馬県北部になだれ注意報を出して注意を呼びかけていました。

「バックカントリー」 遭難相次ぐ

バックカントリーのスキーやスノーボードは、スキー場のコースではない自然の雪山を滑り降りるもので、踏み固められていない「パウダースノー」と呼ばれる良質な粉雪が楽しめるとして、このところ人気を集めていますが、全国的に遭難が後を絶たず、危険性が指摘されています。

今月に入ってからも、12日に福島県と長野県でそれぞれ外国人6人が遭難したほか、16日には長野県で男性2人が遭難しています。

バックカントリースキーは、遭難したり雪崩に巻き込まれたりするおそれがあることから、警察は、事前に届け出ることや、天候や雪崩の危険性がないかを確認したうえで、電波で自分の位置を知らせる「ビーコン」と呼ばれる装備を携帯することなどを呼びかけています。