halfpipe
(写真:専用重機で造成するさっぽろばんけいスキー場のハーフパイプ。W杯では世界のトップレベルの演技が披露される=26日)

スノーボード・ハーフパイプ(HP)のワールドカップ(W杯)札幌大会が2月13、14の両日にさっぽろばんけいスキー場(中央区盤渓)で開かれる。札幌でスノーボードのW杯開催は11年ぶり。会場では国内最大規模のハーフパイプの造成が急ピッチで進む。ハーフパイプで道内勢は近年、不振続き。世界のトップ選手が久々に札幌に集うだけに地元の競技関係者は「今後の選手育成につなげたい」と期待している。
大会には欧州やアジアなどから男女各40人前後が出場する。日本勢は24日の米国でのW杯で通算11勝目をマークした男子の青野令(りょう)選手、女子はW杯を転戦している札幌在住の松本遥奈選手らが出る予定だ。

ばんけいのハーフパイプは長さ180メートル、高さ5〜6メートル、斜度17度の国際スキー連盟公認コース。スキー場を運営する札幌ばんけいの江本幸穂企画室長(55)は「札幌の都心から20分の近さにある世界水準のコース。海外選手からも良い反応が得られるのでは」と話す。昨年12月から造成を始め、現在は壁面を削る専用重機をフル稼働させて仕上げの段階。一般客の利用開始は29日を予定する。

ハーフパイプW杯の国内開催は7年ぶりで、道内では2007年の富良野大会以来。札幌では00年から05年まで真駒内スキー場(南区)で開かれた(05年はスノーボードのパラレル種目は行われたが、ハーフパイプは悪天候で中止)。

当時は真駒内で鍛錬し、五輪に出場した中井孝治さんや国母和宏さんら道内勢の黄金期だったが、07年に真駒内スキー場が閉鎖。札幌に本格的なコースが無くなると、練習環境が充実した道外勢が躍進し、14年のソチ五輪ハーフパイプ日本代表の道内勢は男女通じて1人だった。

17年の冬季アジア札幌大会開催が決定し、ばんけいがハーフパイプの会場に選ばれ、スキー場側は昨季からコースを造成した。札幌に本格的なハーフパイプが復活したことで、W杯開催も実現した。札幌で長年、選手を育成する全日本スキー連盟スノーボード部の尾形修副部長(60)は「W杯を、北海道から五輪で活躍する選手を輩出するきっかけにしたい」と強調。ジュニア世代が来場しやすいよう、札幌大会の入場料は中学生以下を無料にした。江本室長は「W杯、冬季アジア大会の成功を26年の札幌五輪招致につなげたい」と言う。

地元スノーボーダーの関心も高まる。札幌のプロスノーボーダーで、キッズスクール「ヨコノリ少年団」を主宰する松井克師さん(44)は「ハーフパイプは高いジャンプや回転技などスノーボードを知らない人でも楽しめるので、W杯開催で競技の魅力が広まる」と期待。同少年団に所属する石狩市の小学5年村上叶真(とうま)君(11)と弟の小学2年颯都(はやと)君(8)は「世界の選手を見たい」と楽しみにしている。

北海道新聞
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0228213.html