ここ数年、ゲレンデではなく、冬山の斜面を滑る「バックカントリースキー」がブームとなっているということです。しかし専門家は、冬山の怖さを知らずに挑むのは無謀だと、警鐘を鳴らしています。
山岳ガイドの渡邊 亮さん。北塩原村で、バックカントリースキーの体験ツアーなどを企画しているが、冬山の怖さを知らずに挑むのは無謀だと、警鐘を鳴らす。

裏磐梯もくもく自然塾の山岳ガイド・渡邊さんは「バックカントリーというのは、スキーやスノーボードの経験があるだけでは駄目ですね。スキー・スノーボードの延長ではなく、登山の延長ですね」と話した。

最近は、インターネットのブログなどに、山スキーの詳細なルートや装備品などが公開されていることもあり、気軽に楽しめると思い込んでしまう初心者もいるという。

渡邊さんは「冬山の登山の経験もないですし、夏山の登山もやっていない。そういう方が、とりあえず磐梯山を滑りたいんです、という問い合わせがありましたね」と話した。

また、暖冬で雪が少ない2016年は、さらに注意が必要だという。渡邊さんは「(むき出しになっている)やぶが邪魔して、真っすぐは行けない。あちこち、ふらふら、やぶをよけながら行っているうちに、道に迷ってしまうという可能性はありますね」と話した。

山を知り尽くした渡邊さんも、ガイドとして冬山に入る時には、多くの装備をそろえ、天候などに細心の注意を払って臨んでいる。

渡邊さんは「インターネット上の情報だけを見て、自分も行けるという勘違いをしないでほしい。冬山というのは、知識があって、技術があって、経験があって、体力があって、装備もしっかり持って、そういう人が行く場所というのを認識してほしいですね」と話した。



【関連記事】