sinano雪不足が続く長野県内のスキー場は、書き入れ時の年末年始に客数が伸び悩んでいる。志賀高原や白馬など人気が高いエリアでも雪不足は深刻で、客数が例年の1割程度にとどまったスキー場もある。
気象庁によると、今後1週間、関東甲信地方は高気圧に覆われ、晴れて気温の高い日が多い見込みだが、県北部では気圧の谷や寒気の影響で曇りや雪または雨の日が多い予報。9日からは3連休があり、降雪に期待がかかる。

気象庁によると、県内主要5地点などの昨年11月1日〜1月2日の累積降雪量は平年の0〜57%。白馬は平年164センチに対し今季は94センチ。強い寒気が南下せず冬型の気圧配置が続かないためという。

今季の営業を昨年12月29日に始めた北安曇郡白馬村の白馬さのさかスキー場は、年末年始の客が例年の1割ほど。3日の積雪は例年よりかなり少なく約20センチで、リフト5基のうち稼動は3基。年末年始は例年1日千人以上が訪れるが、2日は約400人だったという。エリアマネジャーの谷岡貫太さん(32)は「これほどの雪不足は経験がない」。一方、村内に五つある全てのスキー場が、標高が高いゲレンデ中心に営業しており、3日午前時点の積雪が100センチを超した所もある。

志賀高原にある奥志賀高原スキー場の3日現在の積雪は約40センチ。滑走可能なゲレンデは約半分にとどまる一方、多くのリフトを動かさなければならず、担当者は「雪不足が続けば経営的にも厳しい」。

オープンできていない長野市の飯綱高原スキー場の中山靖副支配人も「待機せざるを得ないスキー場スタッフや、食堂や宿泊施設などに影響が出つつある」と指摘する。

一方、「ある程度のお客さんに来てもらえた」と野沢温泉スキー場(下高井郡野沢温泉村)の片桐幹雄社長(60)は話す。山頂付近の「やまびこゲレンデ」の積雪は3日、前年比300センチ近く少ない85センチ。標高の低い一部コースで滑走ができない状態だが、12月末までの客数は前年同期の92・6%と大きくは落ち込んでおらず、より雪不足が深刻な他のスキー場から移動した利用者がいるとみる。

滑りを楽しんだ都内の会社員男性(48)は3日、「滑る分の雪はあったし、雪質も悪くない」。ただ、片桐社長は雪不足が続き標高が高いコースに利用客が集中すれば、リフトの待ち時間が長くなるほか、ゲレンデの状況を保つのが難しくなると懸念。「ぜいたくは言わない。例年並みの雪がほしい」と話した。

信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20160104/KT160103FTI090015000.php