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冬季五輪、新潟招致を…若手経済人ら提言へ

新潟に冬季五輪を――。新潟県の南魚沼市と湯沢町を中心に、新潟県に冬季五輪を招致しようとする動きが起きている。
両市町の若手経済人でつくる雪国青年会議所(JC)は5、6月に、湯沢町出身で元五輪代表選手の皆川賢太郎さん(38)ら五輪関係者を講師にシンポジウムを開催。今後、県内他地域のJCとともに、2030年以降の冬季五輪招致を検討するよう求める提言書を県へ提出する予定だ。

県内は上中越地方の山間部など全国有数の豪雪地帯を抱える。スキー場も数多く、皆川さんは「雪の多い新潟はアドバンテージを持っている」と五輪招致の可能性を述べる。ウィンタースポーツも盛んで、14年のソチ五輪では3人のメダリストを輩出した。

一部競技は施設もめどがつく。来年2月、県内で41年ぶりに湯沢町の苗場スキー場でアルペンスキー男子のワールドカップ(W杯)が開かれる。技術系種目の回転、大回転が行われる。距離も、十日町市の吉田クロスカントリー競技場が国際スキー連盟(FIS)の公認を取得し、今年は全日本選手権を開催した。

課題も多い。氷上競技の会場は県内にない。ジャンプ台も、妙高市にノーマルヒルはあるが、ラージヒルは新設が必要だ。アルペン競技ですら、滑降はFISが必要とする標高差を確保できるコースの設定は難しい。そもそも、「県内は降雪が多すぎて雪面のコンディション維持が難しい」という声もある。

同JCが着目するのは、昨年12月の国際オリンピック委員会(IOC)臨時総会で承認された「アジェンダ2020」だ。一部競技を他都市や国外でも開催可能としている。

1998年に五輪を開催した長野県には、毎年のようにスピードスケートの世界選手権が開かれているエムウェーブ(長野市)や、リュージュやスケルトン、ボブスレーの競技場もある。6月のシンポジウムで講演したエムウェーブなどを指定管理する「エムウェーブ」の土屋龍一郎社長(54)も「長野市に新潟から1時間20分で来られることも含めて新潟の五輪を考えると、初期投資も抑えられる」と言い、長野県内の既存施設の活用を示唆した。

冬季五輪招致に向けた国内レースは、札幌市が26年大会招致に向けて活動を始めている。本県も首都圏からのアクセスなど有利な点もある。招致が実現すれば、上越新幹線の新潟空港乗り入れなど交通手段向上も期待できる。同JCは「子どもたちの夢にもなる。招致活動をぜひ検討してもらいたい」と話していた。

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/20150921-OYT1T50049.html



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