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妙高市が12日、公売にかけた妙高市のスキー場「新井リゾート(ARAI MOUNTAIN & SPA)」(現妙高リゾート)について、関連不動産の入札を行った結果、3者が応札し、旧新井リゾートの土地と建物を、東京都港区の『株式会社ホテルアンドリゾート上越妙高』が18億円で落札した。
「新井リゾート」は、93年にスキー場、レストラン、ホテルを備えた滞在型のレジャー施設としてオープン。当初は旧新井市が出資する会社などが運営してきたが、04年から新井リゾートマネージメントが経営を引きついだ。しかし05〜06年にかけた豪雪の影響でJRの運休が続いたことなどから利用客が落ち込み、資金繰りが悪化。2006年7月10日、ホテル、レストランの営業を停止し、会社を解散。従業員約110人は全員解雇された。

同市によると、公売の対象となったのは同市両善寺などの土地1798筆、約200万平方メートルと、ホテルや食堂などの建物22棟など。最低公売価格は8億8400万円。

18億円で落札したホテルアンドリゾート上越妙高は、登記簿によると、スキー場、ホテル、レストラン、スポーツ施設の経営などを目的としており代表取締役は石原紀彦氏。今年5月1日に新規設立されたばかりで資本金は5万円。6月26日に売却が正式決定される方針で、同社が即日全額を支払うことになる。

同市によると、今回の公売では利害関係者から異議申し立てが行われ、同市は6月12日にこれを棄却している。今後、利害関係者が裁判で争った場合、6月26日の売却決定が遅れる可能性があるという。

同スキー場は固定資産税の滞納を続けていたため、市は昨年11月に公売を公告。公告段階での説明が不十分であったことから中止した。5月にも実施しようとしたが、所有者のうち1者が滞納した市税を納付したことから、内容を修正して今回の公売を行った。

新井リゾートの公売に3者が応札したことに地元では営業再開への期待が高まっている。老朽化した施設の整備も課題だが、関係者は「一日でも早く具体的な営業方針を明らかにしてほしい」と声をそろえる。

同スキー場は3月に開業した北陸新幹線上越妙高駅から車で20分ほどと近い。市観光協会の太田善万会長は「営業が再開すれば、駅が近いスキー場は大きなPRになる。地域内のスキー場の選択肢が増えることで市全体にプラスになる」とみている。

地元住民らは、市に再開を働きかけてきた。矢代地区区長会の清水泰男会長は「長い間待っていた問題が動き出した。期待しながら見守りたい」と話す。同スキー場を「地域のにぎわいの核」と位置付け「次のシーズン中に一部でもいいからオープンしてほしい」と望んでいる。

スキー場はここ数年、スキーヤーやスノーボーダーが勝手にゲレンデに入るケースが目立ち、安全面でも心配されていた。

近くでロッジを経営する馬杉文夫さん(69)は「今度はしっかりとした業者が管理、運営してほしい」と期待した。

▼新井リゾートの空撮レポ
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▼新井リゾートの廃墟ホテル潜入レポ
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(Photo Credit: Lattice in the Lettuce
(via: 新潟日報モア, 上越タウンジャーナル

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