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テリエ・ハーコンセンをフォーカスしたインタビューコラム記事が26日、朝日新聞のウェブで公開され、面白いと注目が集まっている。
『テリエ・ハーコンセンが教えてくれたこと』と題して公開された記事ではまず、オリンピックにスノーボード競技が採用された当時を振り返り、テリエが優勝間違いなしだといわれながらもボイコットしたことや、トップライダー達がFISワールドカップには参加しない流れを作った事、ノルウェーのオスロがオリンピック開催に立候補するも反対の声を上げていたことを簡単に紹介した。

「五輪を中心としたスポーツ報道の日本のメディアでは、テリエに関する記事はあまりない」として、最近の選手の活躍は容易にネットを調べれば出てくるが、テリエが活躍した1990年代の情報を収集するのは難しいと嘆いた。

そしてメディアでほとんど見る事の無いテリエにインタビューを、ソチ五輪前にお願いしてから1年半後にようやく実現し、2月末の新聞にようやく掲載する事が出来たようだ。

その時のテリエのインタビューでは、「会場を建設する土建業者ばかりが儲かって、その後の維持費を考えると負の遺産以外何物でもない」「たった3週間の開催のためだけに何百億も税金を使うのはおかしい」「ボイコットした長野オリンピックはスノーボードの歴史を無視してスキー連盟が仕切った事に納得できなかった」「もしスノーボード連盟が仕切っていたら1回くらいは五輪で出たかもしれないが、金もうけ主義のオリンピック委員会のやり方が嫌いだから2回目は無い」と、トップ選手が真っ向から五輪を批判したことに面喰ったとしている。

他にも「自分自身BurtonとOakleyにサポートされて成長し、チームは多国籍だったから、五輪でも国籍関係無くチームメートを応援したいという気持ちが強かった」「国別対抗戦は時代遅れだ」「人々をアクティブにさせる五輪自体は素晴らしいが、現実はそうなっていない」と、持論も展開された。

アークティックチャレンジを開催した理由については、当時小さかったハーフパイプを大きくして、スノーボーダーが考える舞台にしたかったようで、昨年US OPENに行った時にはライダー達が会場について議論すらしていないのにガッカリした事も明かしている。五輪2連覇したショーン・ホワイトの活躍については、「才能があるのに自分だけにそれを使って、スノーボード界に還元していない」とも切り捨てた。

採点競技であるスノーボードについては、「点数の形式がある為に、みんなが同じような演技をするようになってしまった。その時点でフリースタイルと呼ぶには矛盾している」「パイプの形状や採点方式を変えれば、競技の進化や、人間の限界点を示す事が出来る。ルールを常に進化させ、考えていく必要がある」などと指摘した。

そして今回新たに公開されたインタビューでは、アークティックチャレンジでクォーターパイプ競技があった事にも触れ、安全を考慮して作ったつもりでもケガ人が多く、ある年では6人が病院送りで1人が2週間も昏睡状態になるなど事故が多かった事もあり、「二度とこのようなことは起きてはいけない。そんな危険な競技では子供にやらせたがる親もいなくなる」と、中止になった経緯を説明した。

自身が持つクオーターパイプでの高さの世界記録については「造形するのに莫大な費用がかかるからスポンサー集めが難しい」「もう一度やりたいし、10mは飛びたいと思っている」「自分で記録更新をしたら最高だが、誰かが出来るならそれでも構わない」「今季は難しいが来季にはやりたい」と、競技を再開させ、記録更新をしたい意思があることを明かした。

今注目してる選手については、スタイルが好きという理由で、バートンのアップカマーでもある米国のベンとゲイブのファーガソン兄弟。楽しませてくれるという理由で、元バートンのチームメイトでもあったスイスのニコラス・ミューラー。オールラウンドでは米国のトラビス・ライスが素晴らしいとし、自国ノルウェーの選手では最近グラトリ1080で話題になった15歳 マーカス・クリーブランドの名前を挙げている。

最後に日本人選手では、平野歩夢がこれから成長してもっと良くなると期待できるとし、パイプもパークもフリーライドも何でも出来て、例外的で創造的なスタイルが素晴らしいと國母和宏の名前も挙げた。

(写真は2月27日に最初のインタビューが公開された時の画面キャプチャ)

(via1:テリエ・ハーコンセン 五輪はスポーツのために | 朝日新聞デジタル(要無料会員登録)
(via2:テリエ・ハーコンセンが教えてくれたこと | 朝日新聞デジタル(要無料会員登録)


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