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3月14日の深夜に日テレ1『Going! Sports&News』の番組内にて放送された、角野友基をフィーチャーした特集コーナーが「感動した」と話題になった。
この日は、US OPENで史上初のトリプルコーク1620の2連続コンボ(レギュラーとスイッチのバックtoバック)を決めて見事優勝し、世界中のスノーボードファンを賑わせた後ということもあり、ただ“優勝”について紹介するだけかと思われたが、岡本圭司との関係にフォーカスをあてた、むしろ岡本がメインとも受け取れる内容になっていた。

以下全容。

特集!スノーボード角野友基、世界初の大技の裏に病室の先輩との絆

番組ではまず、US OPENでの角野の神業ジャンプの映像を流すと、ランディング後にライバル選手達に胴上げされるなどいかに凄かったかを伝えた。



ボードに書かれた「RIDE FOR KEIJI(圭司の為に“飛ぶ”)

KEIJIというのは15歳年上で角野が憧れるプロスノーボーダーの岡本圭司。現在は撮影中の事故で下半身麻痺になって入院中ということを紹介。

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8歳でスノーボードを始め、いつも通っていた練習場(KINGS)で出会ったのが岡本で、憧れの存在の背中を一生懸命追いかけていた。画面には少年時代の角野の練習風景や、一緒に海外トレーニングに行ってふざけ合う姿の映像が流れる。角野にとって岡本は兄のような存在だと。

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小学生時代にいじめられていた角野は、その事を岡本に相談した。「いじめられてるって言ったら、そしたら『いじめられてる分スノーボードしとけばいいやん。俺らは一緒に滑るし』って言ってくれました。それが凄い心強かった。だから毎日KINGS(練習施設)に行ってた」と、角野が自ら当時の心境を明かした。

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(ナレーター)岡本さんに居場所を作ってもらった角野は、W杯年間王者、さらにソチ五輪出場を果たし、世界のトップ選手へと成長した。

携帯に届いた予期せぬメッセージ

そして先月、角野の携帯に岡本からの予期せぬメッセージが届く。「ユウキ、突然やねんけどお前にだけ連絡しとくな。実は3日前に撮影中に崖から転落して第3腰椎を骨折して下半身が動かなくなりました。この先どうなるか分からんけど、とりあえずユウキにだけは伝えておきたくて。」

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事故後に岡本が更新したブログの一文。「絶望感や恐怖、不安と戦っています。」

角野は「一瞬どういうことか分からなくて。なんて声をかけて良いのか分からなかった。軽々しく『頑張れ』とかも言いたくなかったし。でもとりあえず俺はやっぱり自分の気持ちを伝えるのが大事だと思ったから『俺は治ると信じてる』と伝えた」と、岡本からのメッセージに返信した内容を明かした。

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(ナレーター)その想いをスノーボードを通して伝えたい。だからボードにこう刻んだ。『RIDE FOR KEIJI(圭司の為に“飛ぶ”)

大切な人の為に飛ぶ

事故から2週間後、ロサンゼルスのAir+Styleの最終決戦の舞台に立った角野は『大切な人の為に飛ぶ』と、練習でも成功させた事の無い世界初の大技で見事優勝。


その瞬間を遠く離れた病室から見ていた岡本のブログの一文。「病院でつい雄叫びをあげてしまい、ほとんど感覚の無いはずの腰のあたりがブルブル震えるのが分かりました」

そして再度US OPENの映像を流れる。

アメリカからの帰国後、角野が真っ先に向かった岡本の病室での写真を公開。「圭司君を信じている。治ったら返して下さい」と言って、Air+Styleのビブと優勝トロフィーを病室に飾って行った事を伝える。

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「楽しさもやりがいも仲間もダントツで最高 そんな大怪我してまだスノーボードしたいのって言われるけど もう一度絶対スノーボードがしたい」と、岡本がスノーボードへの熱い想いを綴ったブログを最後に紹介した。

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番組コーナー終了後には「感動した」「泣いた」「心から応援したい」「涙が止まらない」などと絶賛する書き込みが続き話題となった。


この放送の翌日、角野は「RIDE FOR KEIJI」を刻んだボードで、日本最大級のコンテスト「AIRMIX」にて巨大スパイン越えという神業で圧倒的な強さを見せ優勝した。

不可能を可能にしてきた神業ジャンプの数々、、、角野は本気でスノーボードを通して岡本にエールを送りつづけている。不可能なんかじゃない、『治る』ことを信じて。

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