yuki kadono

USオープンの男子スロープスタイルで初優勝した角野友基が8日、成田空港に帰国した。
同大会の決勝では、3回宙返りを含めて4回転半する大技「バックサイド トリプルコーク1620」から、さらに難易度が上がる“スイッチ”と呼ばれる利き足とは逆で滑る向きでも「スイッチ バックサイド トリプルコーク1620」を連続で決める史上初の超絶トリックを決めて逆転優勝。

[角野が優勝したUSオープン スロープスタイルの動画とレポートはこちら]

「ちょっと怖いなと思ったし、あまり立てる気はしなかったけど、勝つためにはやるしかなかった。奇跡的にできた。着地の瞬間は自分の意志じゃなくて、誰かに体が乗っ取られていた感じだった。立った瞬間は頭が真っ白になった」と練習でも試したことのない連続技にぶっつけ本番で成功した。

世界に衝撃を与える滑りだった。滑り終えた角野に次々と選手が駆け寄り、担ぎ上げて祝福した。まだXゲームでビッグエアーとスロープスタイルの2種目を2大会制覇した世界でもトップ中のトップライダーでもあるマーク・マクモリスの最終滑走が残っていたが、もはやお祭り騒ぎとなっていた。

「このルーティンは2年後ぐらいに他の選手がやり始めるもの。2年ぐらいはこれを極めていく」と競技の歴史を一気に推し進めた滑りに満足感を漂わせた。

AP通信は「今後数年にわたってインパクトを残す。金メダルの新基準を示した」と絶賛した。ソチ五輪では8位だった角野だが、紛れもない世界のトップライダーに上り詰めた。

kadono podium
(Photo:Burton

帰国前にUSオープンの男子ハーフパイプで同じく初優勝したソチ五輪銅メダリストの平岡卓と「日本人が2種目で優勝したら伝説的なUSオープンになるね」と話していたが、それが現実となって「こんな奇跡はもう起こらない」と驚いた様子だった。

[平岡が優勝したUSオープン ハーフパイプの動画とレポートはこちら]

所属するチーム「HYWOD(ハイウッド)」の創始者で、撮影中の事故で下半身が動かなくなった岡本圭司のために、今大会も「RIDE FOR KEIJI」と描いたボードで出場。その岡本からは「本当に伝説を作ったね」と祝福のメッセージをもらったという。

これで今季の国際大会は終了。今後はHYWODの主催大会「COW DAY」(20〜21日、長野・白馬)や全日本選手権(27日、北海道・夕張)など国内の競技に出場する。

(via:スポニチアネックス

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