事故

長野県のスキー場で2人のスキーヤーが大けがをしたスノーモービル暴走事故は、原因として、部品の凍結などに、人為的ミスが重なった可能性が浮上している。
連休でにぎわうゲレンデを、無人のスノーモービルが暴走した。

スノーモービルを係員が移動させようとエンジンをかけたところ、そのスノーモービルは突然、リフトの方向に無人で暴走していったという。

事故が起きたのは、長野・東御市の湯の丸スキー場。

10日午後4時半ごろ、係員がスノーモービルのエンジンをかけたところ、突然、無人のまま走り始め、リフトのポールなどに衝突しながら暴走を続けた。

事故再現CG

スノーモービルは雪山にぶつかったあと、急斜面をそのまま下っていったという。

スノーモービルは、無人のまま、急斜面をおよそ450メートルにわたり暴走した。

その様子を目撃した人は「ちょうどゲレンデの真ん中かな。スノーモービルが、ずっと降りてきたんですよね。2人倒れて、下側の人は動けない感じ。スキーの板が散乱していた」と語った。

スキーをしていた男性2人がはねられ、このうち東京・葛飾区の65歳の男性が、今も意識不明の重体となっている。

湯の山観光開発の峯村文博社長は11日、「エンジンをかけますよね。かけた瞬間に暴走したと」と語った。

通常はエンジンをかけても、サイドブレーキを解除したうえでアクセルを開けないと発進しない。

事故2

そのため、今回の事故は、さまざまな要因が、からみあって起きた可能性がある。

その1つ目は、関係するパーツが凍結していた可能性。

スノーモービルを取り扱う店の人は「(エンジンの)回転が上がったまま、スロットルバルブが凍結して戻らない状態。アクセルを開けたまま、戻らない状態になってしまったのだと」と語った。

エンジンに送る空気の量を調整するスロットルバルブが内部で凍りつき、常にアクセル全開の状態になっていた可能性があるという。

さらに、人為的なミスが重なったと指摘する声もある。

スノーモービルを取り扱う店の人は「(エンジンをかける際)人間が乗っていなかった。サイドブレーキが最初から解除されていた」と語った。

通常、運転者が乗った状態で行うエンジンの始動が、スノーモービルの横に立ったままの状態で行われた可能性もある。

事故が起きた湯の丸スキー場では、スノーモービルに運転者が離れるとエンジンが止まる仕組みの安全装置を導入してきた。

湯の丸スキー場のゲレンデ警備パトロール統括主任は「リーシュコードは、転倒した場合に抜けます。人間が離れた場合に、外れるようになっています」と語った。

事故3

しかし、暴走したスノーモービルは、安全装置がついていない古いタイプだったという。

峯村社長は「(安全装置が)ついていないものは、取りつけが完了するまで運行しない」と語った。

スキー場は12日、対策会議を開き、この安全装置がついていないスノーモービルの運用を停止したうえで、営業を全面再開した。

湯の丸スキー場の客は「残念だなと。再発を防いでもらいたいなというのが正直なところです」と語った。

警察は、事故について、業務上過失致傷などの疑いも視野に、くわしく調べを進めている。



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