アメリカのプロスキーヤー コーディ・タウンゼンド(Cody Townsend)が、アラスカの山脈内の岩壁と岩壁の隙間わずか1.5mほどのところを30秒たらずで直滑降していく動画が話題になっているのはご存じだろうか?
スキームービー「Days Of My Youth」のこのシーンが、今年の“ライン オブ ザ イヤー”に受賞して話題となり、YouTubeにそのシーンを12月8日に公開すると瞬く間に拡散され、現在までに570万回以上再生される大人気動画となった。

「Most insane ski line EVER(過去最高にヤバかったスキーライン)」と動画のタイトルに付けられているように、一歩間違えれば大惨事となるこのチャレンジに、滑り終えたコーディも思わず「オーマイガッ!こんな恐怖味わったこと無いぞ!」って叫ぶほどだ。



と、ここまでが前置きとなるのだが、実はこのスポットにコーディよりも先に立ち向かっていたスノーボーダー達がいるのだ。

彼らは今更説明要らずのスノーボード界のスーパースター、トラビス・ライス(Travis Rice)とエリック・ジャクソン(Eric Jackson)だ。

トラビス達はこのスキーヤー コーディが滑るよりも一ヶ月ほど前に撮影していて、実際にはこのスポット「The Crack(命名:クラック=亀裂)」で最初に滑ったライダーなのだそうだ。

動画の切りとりや編集をしている合間に、悔しくも先を越されて公開されてしまったとか。

それもそのはず、トラビスの新ムービーは、3年間のプロジェクトの途中であり、このクラックでのライディングを拝めるのはまだ先なのだ。

数年間かけたプロジェクトとなると、最初にラインをとってもそれを公開するまでの間に、他のスキーヤーやスノーボーダーが同じラインどりし、その映像を先に公開されてしまうというリスクを伴う。そうなるとそのシーンにはもう新鮮さも話題性も無くなってしまうのだ。

残念ながらトラビスにとってこれが正にそのケースとなってしまった。しかもコーディは滑るだけだったかもしれないけど、あのラインを作るのにそれなりの大掛かりな準備もしてきたという。

先に公開されちょっと苛立ちぎみのトラビスは、「頂上からラインを眺める映像」だけを追ってリーク公開した。

そこには実に恐ろしい景色が・・・。さすがのトラビスも「おいおいマジかよこれ。超クレイジーだ。」と言ってしまうほどだ。

トラビスとエリックが地球上で最初にあのスポットを滑ったとする記録映像、公開される日が来るのが待ち遠しい。