特命リサーチ200X

1998年から日本テレビで放送されていた人気番組「特命リサーチ200X」の番組内にて、ファー・イースト・リサーチ社のインターネットセクションが調べた「スノーボードは危険なのか? Report No.015」の動画が公開された。

スキーヤーの事故より、スノーボーダーによる事故の方が多くなった。まだまだスキーヤー人口の方が多いのにそれは何故なのか?

さらに何でもない緩やかな初心者用ゲレンデで転倒した女性が死亡する事故までも起こってしまった。

「スノーボードは危険なのか?」というテーマでスノーボードの危険性を検証したリサーチ報告となっている。

古いアナログデータの為、時々、音声と映像に乱れがあるが、なかなか興味深い内容となっているので、14分11秒と長いが時間がある人はチェックしておくと良いでしょう。

時間が無い人は後述にテキストを掲載しておくので目を通しておこう。



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スノーボードは危険なのか? Report - File No.015 テキスト

最近スノーボードによるケガ人が急増しているという。岐阜県白鳥町の鷲見病院周辺には13のスキー場があるが、95年度の事故件数1413件のうち、スキー事故は608件、スノーボード事故は805件と、スノーボードによる事故者数がスキーによるものを上回った。

アンケートデータによると事故者のうちスノーボード経験回数10回以下が88% 10〜20回が9%、21回以上は3%しかなかった。

つまりケガをした人はほとんど初心者・初級者であったのだ。そしてこれらの人たちの半数以上が自らの技術レベルを中級以上と思っていた。

日本スノーボード協会公認インストラクターの原田真一氏によると、中程度の斜面でスピードコントロールされたターンができるのが中級者だが、実際にスピードコントロールができている人は少ないという。

つまり技術的には未熟なスノーボーダーが多く、スキーよりも操作が簡単と思ってスピンやジャンプなどの華麗な技が可能であると過信しやすいというのだ。

そのため骨折をはじめ肩やひじの脱臼、さらに骨髄損傷などの重大事故が起こるのである。

1996年2月4日、26歳の女性会社員がわずか10度のゆるやかな斜面を滑っていて何度も転倒し、その後の滑走中に突然意識を失い、死亡した事故が発生した。調べてみると96年度のスノーボードの死者は10名でそのほとんどがゆるやかな斜面、低い速度で発生していたのだ。

日本大学医学部の片山容一教授はこの死亡原因を、急性硬膜下血腫とみている。頭蓋骨と脳の間を覆っている硬膜にはたくさんの静脈が走っていて、頭部に強い衝撃を受けると脳だけが大きく揺さ振られる。この時、硬膜と脳を結ぶ静脈が切断され出血し、それによって脳が圧迫され死に至る。

鷲見病院の鷲見院長によると、頭部を打ちやすいのはスノーボード特有の"逆エッジ現象"に原因があるという。スノーボードのターンは、谷側のエッジを雪面に接触させる事で可能になる。

しかし、雪面にわずかな凹凸や雪の塊があると、谷側のエッジが引っ掛かって瞬時にバランスを崩し、エッジが支点となって雪面に叩き付けられてしまうことがある。本人も予測ができず突然発生するため、無防備な態勢のまま転倒することもあるのだ。

逆エッジ現象の防御法は
1、 エッジの角度を89°以下にする
2、 後方への転倒時にはアゴを引き、体を丸めて腕で雪面を叩く
3、 ヒザを曲げて雪面からのショックを吸収するなどである。

いずれにしても初心者はスクールなどを受講し、正しい転び方を学ぶことが望ましい。知識とテクニックを備えればスノーボードは危険ではないのである。

1998/01/11 報告 報告者:桐島 夏子 (F.E.R.C Research Report - File No.015)