ニセコグラン・ヒラフでのゴンドラ。今冬は新電力から購入した電気だけでゴンドラを運行させる見通しだ

リフト運行やナイター照明に大量の電気を使うスキー場が、今冬の営業開始を控え、北海道電力の電気料金再値上げ方針に頭を抱えている。

道内のスキー場では近年、外国人客が増えるなど明るい材料も増えていたが、再値上げでコストがかさめば帳消しになりかねないからだ。「節電努力が追いつかない」と、安い電力を提供する新電力に契約を切り替える北電離れの動きも表面化しはじめた。
北海道のスキー場リフト団体、電気料金再値上げに断固反対!北海道電力に怒りの凸

「当面は北電から電気を買わない」。オーストラリアや香港、台湾からのスキー客が増えている後志管内倶知安町で、東急リゾートサービス(東京)がホテルとともに運営するスキー場「ニセコグラン・ヒラフ」。

釜江良尚・統括総支配人は12月から北電との契約を打ち切り、当面はスキー場で使う電気の購入先を全面的に新電力に乗り換えるという。新電力とは既存大手電力とは別に、自社設備で電気を起こしたり発電業者から調達したりして業務用に小売りする会社だ。

北電が昨年実施した値上げが適用された翌月の今年4月、東急リゾートサービスはホテル全体やスキー場の一部設備の電力購入先を新電力に切り替えた。これにより、年間約1300万円が見込まれていた負担増を約500万円に抑え、運転するゴンドラの数を間引いて消費電力を抑えるなど節電も進めた。

しかし、北電が再値上げすれば、年間の負担増は大人のリフト1日券に換算してざっと2千人分に当たる約1千万円となり、これまでの努力は水の泡になる。釜江統括総支配人は「他のスキー場との競争もあり、リフト代も大きくは上げられない。

再値上げされれば利益が吹き飛ぶ。節電努力は限界で、自衛策をとらざるをえない」と話す。
(北海道新聞)