下高井郡野沢温泉村の高橋善造村長は19日、赤字経営が続いている村営野沢温泉スキー場について、
早期に民営化を目指す考えを示した。
六月にも村民代表者ら十人程度の研究会を設け、村民の理解を得て、年末のスキーシーズン前に方向を出し、
05年度には新組織に移行したい意向だ。

この日、村が村役場で開いた「スキー場経営研究説明会」で表明した。
会合には、宿泊業団体、観光協会、スキークラブなど約60人が出席。
村の説明によると、同スキー場の営業損益に当たる収益的収支は97年度以後、赤字が続いており、
累積額は37億円余に膨らんでいる。
昨年度はリフト料金を値下げしたものの、リフトの利用客は前年度比6.4%減だった。

村長は「(厳しい状況なので)できるだけ早い機会に移管できるものは移管していきたい」と、民営化の理解を訴えた。

その上で、民営化に向けた検討項目として
(1)人件費の削減
(2)採算割れのリフトの休止
(3)日帰り客確保に向けた駐車場の増設
(4)レジャースキー場と競技スキー場としての今後のあり方
(5)冬期以外のグリーン期の経営のあり方
―を挙げた。

また、飯山市や下高井郡木島平村と研究を進めている市町村合併問題をにらむと、
ゴンドラリフト建設費などの公的債務21億円余(昨年度末)の処理が課題になっている、とした。

席上、村から経営健全化について提言を求められていた弁護士や税理士も
「健全化には民営化が不可欠」として株式会社への移行を主張。
資本金はスキー場の規模などから3,4億円が適当とし、出資者はスキークラブや観光協会
宿泊業の組合といった村内関係団体に限ることを提案した。

村は昨年、住民代表による「経営健全化研究会」を組織。
11月に「民営化も視野に入れた検討を望む」とした研究報告を受けて検討している。