完璧な景色、青い空の中、
Shaun White(ショーン・ホワイト)はワールドクラスのライダーたちが勢揃いするTAC Slopestyleで、
見事に新しい歴史を作り上げた。

何はともあれ今回のNo.1はスノーボードそのものが勝者だった。
3本のランのベスト2ランの成績の結果、23人のライダーは10人のファイナリストまでに絞られた。

巨大なパイプとクォーターをクリエイトするTACの評判は今回も高かった。
Terje Haakonsen(テリエ・ハーコンセン)のイベントは今年も変わらず印象的なライダーリストを見せてくれた。

スロープスタイルとTACへの出場権利 Ticket To Ride(TTR) を持つライダー達のめまぐるしいライディングの発達は、
今回のTACで今まで賞賛されて来た技を大いに発揮できる場となり、ほかのライダーと競い合うイベントとなった。


Halvor Lunn.

TACの最初のスロープスタイルコースではあの有名なシェイパー、David NyとKlaes Hogstromが、
タイトでテクニカル、そして面白い舞台を作り上げた。

3本のレール選択からマニュアルボックスにドロップしてレールまたはキンクレールへの選択へ。
コースの下へ降りるとギャップからのアップレールか、クオーターヒップの選択。
それに続くピクニックテーブルと共に12メートルキッカーの選択、またはタイトな10メートルキンクレール。

この後に来るのが別の10メートルのキッカーか、ボンク・バレルからダウンレッジ、ベンダーボックスへのジブラインの選択。
この中で一番のポイントはトランスファージャンプ、サイドバイサイドの2つの18メートルキッカーとギャップへのレール。
コースのフィニッシュを決めるのはバックサイドヒップか、マニュアルボックスからのCレールとなっている。

田原ライオと国保和宏は時差ぼけにやられ、Andy Finch(アンディ・フィンチ)、
Elijah Teter(イライジャ・テーター)とTommy Czeschin(トミー・シェシーン)らは飛行機で手荷物が無くなり、
止むを得なく欠場した理由から28人のライダーの最初のフィールドは、23人へと修正された。


Heikki Sorsa.

23人のライダーはコースを滑り始めた。
スリーラン、スリーカウント形式、バラエティー性、スタイル、ストンプ、そして大きさがジャッジの注目点となり、
Mike Ranquet(マイク・ランケット)、Sebu Kuhlberg(セブ・クールバーグ)、Mathieu Giraud(マシュー・ジロー)、
Jacob Wilhelmson(ヤコブ・ウィルヘルムソン)、Tomi Toiminen、ヘッドジャッジのOla Sundequistにとって難しい審査となった。
長くて狭いコース。しかし誰も不平不満を口にするものは居なかった。

クォリフィケーションでは800mのコースをライダーがどのようにライディングを試み、勢い良く動くかが見られた。
23人のライダーはファイナリスト10人に絞られるまで競技の合間をぬって最高20周も往復して体を温めていた。
コースを変更できるようにとそれぞれのパークに2つのメインラインが作られた。
ライダー達は何かしら輝くライディングを見せた中、
ファイナリスト10人の最初のラウンドはさほどクォリフィケーションと比べて変わらなかった。

ショーン・ホワイトは最初の2本のランの後に、
白いジャージの忍者姿のMikkel Bang(ミケル・バン)を3本目のクォリフィケーションランとして投入と、
ちょっとしたユーモアを入れてみた。
ミケルはというと「1日ショーン」にハマリ、ショーンがお昼を食べている間はテレビクルーを相手にいい気になっていた。


Vinzens Lups.

何しろショーンは今までとない成果を見せファイナルまで昇った。
Hampus Mosseson(ハンパス・モセッソン)も後を追い、
フィンランドのフリースタイルの強豪Eero Ettala(エーロ・エッターラ)とHeikki Sorsa(ヘイキ・ソーサ)、
そして初めてのヨーロッパ人として印象的だったNate Sheehan(ネイト・シーハン)らはTACに出場してきた。

他のファイナリストSteve Gruber(スティーブ・グラバー)、 Travis Rice(トラビス・ライス),
Nic Muller(ニック・ミューラー)、Mathieu Crepel(マシュー・クレペル)達は、
どこからとなく現れ、シーズンが始まって以来、出場した全てのイベントで5位だったQuentin Robbins(クエンティン・ロビンソン)と、
共にファイナル10人の中に入った。

コースはたくさんの選択でとても長く、ライディングを全部を取り上げることは無理に近い。
まとめると、マシュー・クレペルは10位に終わったがBS540からメインキッカーでのSW-BS540と、
トランスファーキッカーのコンボが印象的だった。


Nicolas Muller.

ニコラス・ミューラーは最初のランでのSW-BS720、BS720、メインキッカーセクションを通してcab720のコンボ。
そしてBSオフ・ザ・リップのツリーライドでフィニッシュしたが、9位と不十分だった。

トラビス・ライスはキッカーのトランスファーからレールまでしっかりしたモジュールを持っていた。
彼のベストなコンボはレールの上でのボードスライドからフェイキー、
そしてキンクレールのトップでのFSボードスライドからBSボードスライドへ、スタイリッシュなBS180、
インバーテッド720、cab540とトランスファーだった。
トラビスは1日中確実なライディングを見せていたが7位を超えるには今ひとつだった。

クエインティン・ロビンソンとスティーブ・グラバーは全コースを丸一日使った。
両者とも1ランにタッチダウンが何回かあった。
スティーブはCレールで失敗し、エッジを破損したがラッキーなことにケガは無かった。
レールからスモールクォーターまで、SW-BS720は印象的だった。
クエンティンはステップアップレールで50/50とFS180offや、インバーテッドcab900を何度か決めて見せた。
スティーブは惜しくも6位、クエンティンはりっぱにも7位に終わった。


Hampus Mosseson.

ハンパス・モセッソンンはどこかの雑誌の「Rookie of the Year」に輝くほどのコンテンダーだった。
Quiksilver Slopestyle ProからThe Battle in Falunまでハンパスは凄かった。
5位に落ち着いたハンパスだったが、トップレールから余裕でSW-FSボードスライドし、バターFSボードスライド、
BS270offを見せ、キンクで50/50、BS540ノーズグラブ、cab900、そしてFS540を見せた。
エーロ・エッターラはレールの方へと突進していった。トップレールにバターすると見るもの全てをやっつけいく。
一言で言えば「スタイルマスター」である。

Cレールからフェイキーまで全てをトッピングする。
ネイト・シーハンは調子良くcab270からフェイキー、SW-BS720、
cab900スティルフィッシュとBS540ミュートをメイクし表彰台へ上がった。
彼の記録に勝ったのは20歳以下でたった2人だけだった。

昨年のヘイキ・ソーサのArcticクォーターでの9,5メートルエアーはレジェンドだ。
そしてヘイキはとんでもないリッパーだ。彼のライディングを描くことは無理と言っても過言ではない。
レールをコントロールし、前と後ろにスパンするディレクションは、見てる人をも楽しませてくれる。


Shaun White.

しかし今回は負けず嫌いショーン・ホワイトのノーズプレスからBSリップスライド、SW-BS540、
FS720とBS720がこのThe Arctic Challengeスロープスタイルを制覇した。
Slopestyleコンテストはクレイジーであり、そして2004年のTACへの最高なオープニングを期待させるコンテストとなった。

Result:
1. Shaun White
2. Heikki Sorsa
3. Nate Sheehan
4. Eero Ettala
5. Hampus Mosseson
6. Steve Gruber
7. Quentin Robbins
8. Travis Rice
9. Nicolas Muller
10. Mathieu Crepel

TV放送は、日本テレビ(5月17日(土)26:20〜27:20)にてOAされる。