■不況の影 若者離れも

中国地方はこの冬、近年にない雪に恵まれた。
雪不足に悩まされてきたスキー場にはドル箱のシーズンとなるはずが、広島県芸北地方などのスキー場では、入場者が伸び悩んでいる。
長引く不況や若者のスキー離れ、休日の悪天候、雪の道路事情…。原因についての見方はさまざまで、関係者の表情はさえない。


【写真説明】入場者が伸び悩むスキー場。飛び石連休も雨の影響を受けた(8日、広島県芸北町のユートピアサイオトスキー場).

13のスキー場がある山県郡では、昨年11月5日に本格的な積雪あった。
天然雪に頼る戸河内町の恐羅漢は例年より約1カ月も早く営業開始。
同12月10日に積雪が50センチを超えて以降、一月も断続的に降り、常に滑れる状態になっている。

ところが、人工造雪機のある芸北町の芸北国際や八幡高原191、ユートピアサイオト、大佐などの入場者は前年並みかやや減少。

「今年に入り、休日に雨が多く、客が伸びなかった」と各スキー場の担当者は残念がる。
ピークと期待された今月8日からの飛び石連休も初日は雨。
芸北国際は「天候に恵まれれば客は2割増。雨になれば半減近い」と渋い表情だ。

恐羅漢や大朝町のスキーパーク寒曳など天然雪のスキー場は、既に前年並みの営業日数に達しているが、客はやはり前年並みという。

今シーズンは平日に積雪が多く、「予想以上の積雪で道路事情が悪いと思われ、敬遠された」という関係者も。
各スキー場とも雪に恵まれたため、客の分散化傾向もみられるという。

芸北町業振興課は「不況の影響が大きい」と分析。
スキー場側では「インフルエンザの影響」「趣味の多様化で若者が減少」「就職難で高校生のグループが減った」などと
複合的な要因を指摘する声が強い。

恐羅漢の川本泰生支配人は「客の財布のひもも固く、飲食など場内での消費も鈍い」と嘆いている。