2003年2月2日(日)、鰺ヶ沢スキー場にて「青森冬季アジア大会」の男女ハーフパイプが行われ、
村上大輔が優勝、中井孝治が2位に入り金銀を独占した。


男子ハーフパイプの表彰式でメダルを手にする(左から)銀の中井孝治、
金の村上大輔、銅の韓振培=鰺ケ沢スキー場【共同】.

●スノーボードHP出場選手
選手 所属
中井 孝治 青森大、アメリカンスポーツ
村上 大輔 北海道東海大
成田 童夢 ムラサキSC
村上 史行 札幌新陽高
山岡 聡子 白馬村SC
岩渕千代子 マテリアルスポーツSC
吉見 茉保 小嶋アカデミー

男子ハーフパイプでは日韓で8選手しかエントリーが無かった為、予選落ちは無く、決勝は予選の得点の低い選手から順にスタートした。
決勝は正午から始まり、2度滑って良い方の得点を採用する方式だ。

■男子HPで村上大輔が優勝(東奥日報より)

鯵ケ沢スキー場で男子ハーフパイプを行い、村上大輔(北海道東海大)が1回目に挙げた43・3点で逃げ切り、金メダルを獲得した。
ソルトレーク五輪5位の中井孝治(青森大、アメリカンスポーツ)は1回目41・2点、2回目40・2点で2位に入った。
3位には1回目37・6点の韓辰培(韓国)が食い込み、日本勢のメダル独占を阻んだ。

このほかの日本勢は、今季W杯初優勝を飾っている17歳の成田童夢(ムラサキSC)は29・0点で4位、
村上史行(札幌新陽高)は26・4点で6位だった。

1月のユニバーシアードで優勝している村上大は1回目、高さと切れがある4度のジャンプを完ぺきに決め、高得点をマークした。
中井は1、2回目とも4度のジャンプをほぼ完ぺきにまとめたが、わずかに優勝には届かなかった。
1回目4位の成田は逆転を狙った2回目に転倒、得点を伸ばせなかった。

◇村上大輔の話
「ユニバーシアードで優勝し、調子がよくなった。勝ちたかったので、めちゃうれしい。
これまででベストの滑り。うれしくてガッツポーズが出た。」


Daisuke Murakami.

■ライバル村上Vでハーフパイプ中井がっくり(東奥日報より)

1、2回目とも難易度の高いジャンプを手堅くまとめた中井だったが、ユニバーシアード金メダリストのライバル・村上大に優勝をさらわれた。
銀メダルという不本意な結果に「悔しいです。大学のある青森県での大会なので、できれば優勝したかった」と肩を落とした。

 「誤審疑惑」でメダルを逃したソルトレーク五輪から1年。
今季はオーストリアで行われた世界選手権で12位、北海道真駒内でのジャパン・カップで2位とまずまずの成績を残した。
「いつもの自分の滑りができれば優勝できる」。自信を胸にアジア大会に臨んだ。

決勝は2回のうち高い方の得点で順位を決める。
中井は1回目、軸を斜めにずらして後方に1回転し2回半ひねる大技「サトゥーフリップ900」など
4度のジャンプで41・2点を挙げ、2位につけた。

逆転優勝を目指して臨んだ2回目。
高さのあるジャンプを4度ほぼ完ぺきに決め、地元の大観衆の声援を受けながら、両手を挙げてゴールに飛び込んだ。
しかし数分後、電光掲示板に出たのは40・2点の数字。その瞬間、金メダルへの挑戦が終わった。

「調子はそんなに悪くなかったが、すごく良いというわけでもなかった。
決勝では精いっぱいのことができた。こけてないし、自分ではいい方の滑りだったけど、僕よりいい滑りができた大輔が勝った」

中井は、同じ大学1年のライバル・村上大をたたえながらも
「この借りは、(3月の)真駒内(W杯大会)で返そうかと思っている」とリベンジを誓った。

日本男子ハーフパイプを引っ張る中井の、金メダルへの挑戦が再び始まった。


■日本の新たなお家芸の可能性 男子スノーボード陣(毎日新聞社)

金メダルを胸に表彰台で君が代を聞くうちに、村上大の目がうるんできた。
「こういうデッカイ大会で勝てて、うれしい。感動しました」

今季最高の滑りだったという。後半の斜度がやや緩やかなコース。
「終盤にスピードが伸びないので、よく滑るワックスを塗ってもらった」。これが功を奏した。
予選をトップで通過すると、決勝では1回目に雪雲を突き破るような高いメソッドエアに、ロデオ720。
43・3ポイントの高得点を挙げて首位に立つと、バンザイして喜びを表した。

大学1年の19歳。
ソルトレークシティー五輪5位の18歳の中井孝治、
今季のW杯ウィスラー大会で優勝した17歳の成田童夢にはさまれ、目立たない存在だった。
今季は先月のユニバーシアードで優勝した。「重さが違うし、さらに輝いて見える」と、大切そうに金メダルを見つめた。

ライバルたちも黙っていられない。
「負けたのが悔しい。この借りは札幌・真駒内(のW杯)で返す」と中井は言い切った。
高いレベルでしのぎをけずれば、日本の新たなお家芸になる可能性も十分ある。

○…エントリーが日本選手3人のみとなり、公開種目となったスノーボード女子HP
今季、W杯優勝の実績がある山岡聡子(白馬村SC)が実力通り1位となったが、金メダルの授与はなかった。
「メダルが欲しかったけれど仕方ない。大勢の観客が来る人気競技だということをアピールすれば、次は正式採用されるはず」。
28歳のベテランは次回のメダル獲得を目指していた。

男子ハーフパイプResults 女子ハーフパイプResults
予選
1.村上 大輔(JPN)
2.成田 童夢(JPN)
3.ハン ジンベ(KOR)

決勝
1.村上 大輔(JPN)
2.中井 孝治(JPN)
3.ハン ジンベ(KOR)
予選
1.山岡 聡子(JPN)
2.岩淵 千代子(JPN)
3.吉見 茉保(JPN)

決勝
1.山岡 聡子(JPN)
2.吉見 茉保(JPN)
3.岩淵 千代子(JPN)

第5回 アジア冬季競技大会 青森2003
http://www.net.pref.aomori.jp/awagoc/