(日刊スポーツより)
女子ハーフパイプは弱冠15歳の成田夢露(めろ、ムラサキク)が初優勝した。
決勝1、2回目ともにノーミスの演技でトップの点数をマーク。
昨年12月のW杯で初Vを果たした兄童夢(どうむ、17=ムラサキク)とともに夏はウエークボードに取り組む異色選手が、
トリノ五輪の有望株に躍り出た。
男子は国母和宏(14=花川中)が初優勝、兄童夢は4位だった。


写真=成田夢露は決勝でも危なげない演技で優勝を手にした(撮影・塩畑大輔)

4位に沈んだ兄の屈辱を妹が晴らした。
成田は予選、決勝1回目、2回目の3回の演技でいずれも最高得点をマーク。
12月のW杯で優勝した山岡聡子(28=白馬ク)ら全日本組は世界選手権出場のため不在だったが、
15歳の少女が「お姉さん」相手に格の違いを見せつけた。

夏は水上スキーのボード版、ウエークボードで活躍。世界でもトップクラスの腕前を誇る。
しかし、冬のスノーボードからは一時、遠ざかった。
00−01年シーズン、国内大会で10勝を挙げながら、全日本入りできなかった。
「これだけ勝ったのになんでや」。
それに追い打ちをかけるように01年夏に右肩脱きゅう、骨折。昨年秋も同じ個所を脱きゅうし、入院した。
競技をやめることも考えた。約1年間、大会にも出場しなかった。

兄童夢の姿勢に意欲がよみがえった。
妹同様に国内大会で結果を残しながら海外のW杯メンバーに選出されなかった童夢は、
昨年3月の全日本選手権で優勝し、今季から念願の全日本入り。
W杯3戦目で優勝を果たした。「お兄ちゃんのあきらめない気持ちを見てもう1回頑張ろうと思った」。
実質「復帰戦」となった今大会を優勝で飾った。

童夢は「やめるならやめろと突き放したけど、スノボしているときが一番楽しそうやね」と妹の復活を喜んだ。
成田は今春中学卒業後は高校に進学せず、スノーボードとウエークボードでプロの道を進む。
「3月の全日本選手権で優勝して、来年はW杯に出場したい」。
その先に見据えるのは、もちろん兄妹でのトリノ五輪出場だ。

◆成田夢露(なりた・めろ)1987年(昭和62年)10月26日、大阪府出身。
兄童夢(どうむ)と96年にモーグルからスノーボードに転身。
12歳の時に史上最年少でJSBA公認プロに認定される。
昨季はFISかんばやし大会で優勝。
兄、弟緑夢(ぐりむ)とスノーボード界では「浪速の3兄妹」で有名。

男子
順位 名前
1 KOKUBO KAZUHIRO JPN
2 NAKAI TAKAHARU JPN
3 MURAKAMI JPN
4 NARITA DOMU JPN
5 JIBU RYOTA JPN
6 HIGUCHI MAMORU JPN
女子
順位 名前
1 NARITA MERO JPN
2 MORI MASAKO JPN
3 FUSHIMI CHIKAKO JPN
4 MIYAKE ASUKO JPN
5 TAMURA YAYCI JPN
6 MORI YUKO JPN