(朝日新聞より)
5日午前11時半ごろ、
長野県安曇村の上高地乗鞍スーパー林道の蛭窪(ひるくぼ)トンネル(長さ約700メートル)南側出入り口付近で雪崩が発生した。


現場に向かった救急車も雪崩に巻き込まれ、消防団員らが除雪作業をしていた=5日午後2時40分、長野県安曇村で。

県警などによると、林道を通行していた車24台の計101人が巻き込まれた。
このうち2台の6人と車外にいた3人の計9人が雪に閉じこめられ、間もなく消防職員に救助された。
雪崩は計5回にわたって起き、救急車も巻き込まれた。
同日夕までに全員が安全な地域に救出された。

豊科署や松本広域消防局などによると、現場は同村北部にある白骨温泉から3キロほど乗鞍高原寄りで、道幅は約5メートル。
トンネルの乗鞍高原側出入り口近くにあたる。
午前11時半すぎに、山側の斜面の積雪が崩れ落ちた後、南側約300メートルの区間で数カ所にわたって雪崩が続いたという。

現場には消防車8台、救急車3台が出動したが、救急車なども雪崩に巻き込まれ、
救急車の1人も一時車内に閉じこめられ、自力脱出した。


雪崩にまき込まれ、立ち往生した車が列を作った=5日午後3時30分、長野県安曇村で。

村役場によると、101人のうち、男性4人と女性3人の計7人がトンネル南側の乗鞍高原にある乗鞍観光センターに避難。
残りの人は北側の白骨温泉の旅館に避難した。

24台の中には、白骨温泉のホテルから乗客33人を乗せていた送迎バスも含まれ、
トンネルの出入り口を出た直後に雪崩で動けなくなり、同トンネル内に避難し、温泉側へ引き返した。

同役場によると、5日午前10時半ごろから、林道を通行中のバス運転手から、
「雪崩で車が動けない」などと同役場に通報があり、雪崩が相次いでいたという。

現場は山側の斜面がきつく、雪崩の多い場所。
当時、林道上にはスキーや温泉から帰る観光客などの車両が朝発生した雪崩で道がふさがれて停車中だったという。
現場は5日午後8時20分ごろ、車が通れる状態まで除雪された。

6日朝、村の職員5人ほどが雪崩の危険がないか現場をパトロールして白骨温泉に出向く。
その後足止めされた観光客らに帰宅してもらう予定だ。