樹氷で全国に知られる山形市の「蔵王スキー場」。
近年のスキー客減少などもあり、蔵王温泉観光協会(斎藤龍之会長)はオールシーズンで集客を狙える温泉観光にも力を入れようと、
名称を「蔵王温泉スキー場」と改め、PRに努めている。



蔵王は、全国のスキー場と同様に、スキー客の減少に歯止めが掛からない状況が続いているが、
1999年からは、中高年層のトレッキングブームなどで、夏場(5―10月)の集客がスキーシーズン(12―3月)を上回るようになった。
しかし、全国の人気スキー場ベストテンに入る蔵王スキー場も、温泉場としては知名度が低く、30位にも入らないという。

同協会の岡崎良治常務理事は「“スキーの蔵王”は全国区だが、蔵王の温泉はスキーヤー以外にはあまり知られていないことが分かった。
冬場の不振をばん回できるよう、温泉による夏場の誘客に活路を見いだしたい」と語る。

99年に全国の老舗6スキー場と連携し「Mt・6(マウント・シックス)」が結成された際、
加盟する野沢温泉に倣って蔵王スキー場に“温泉”の文字を加えて正式に登録。
以来、協会が発行するチラシや案内用の看板を作り直したり、県や市がパンフレットを作る際に改名を依頼したりした。
去年1月には、それぞれ独自の活動をしてきた蔵王温泉観光協会と蔵王温泉組合が統合。
一致団結して、蔵王温泉スキー場の名前を売り出している。

岡崎常務理事は「名前の浸透度はまだ浅いが、
今年から、JRや各旅行会社のパックツアーで蔵王温泉の名前を使ってもらえるようになった。
スキー客の多い首都圏、関西圏で、温泉場としての蔵王が広まれば、
観光客が全盛期の半分という危機的状況も打開できるはず」と期待を込めている。
(山形新聞より)