12月14日(現地時間)、ウィスラー(カナダ)で行われたワールドカップ・ハーフパイプ第4戦にて成田童夢(ムラサキSC)が優勝した。


Domu Narita.

(日刊スポーツより)
トリノ五輪へ期待の新星が現れた。
男子ハーフパイプで17歳の成田童夢(どうむ、ムラサキ)が初優勝を果たした。

日本勢のこの種目の優勝は、今季が第2戦ラークス大会(スイス)で女子の山岡聡子(28=白馬ク)に次いで2人目、
通算でも5人目の快挙となった。

女子は山岡が5位、吉見早映(17=クラーク高)が11位、吉見茉保(18=小島アカデミー)が18位、
岩渕千代子(27=マテリアルスポーツ)が25位だった。

162センチの小さな体が大空に高々と舞った。
成田が難易度の高い回転系の大技を次々と決めた。

決勝1回目でただ1人40点台の43・1点をマークして首位に立つ。
2回目こそ失敗し20・3点に終わったが、1回目の得点を上回る選手がおらず、初の「金メダル」を獲得した。

「横乗り」のスペシャリストだ。
夏は水上スキーのボード版、ウェイクボードで活躍する。スノーボードの練習のつもりで8歳から始めたが、瞬く間に上達。

10歳のとき、史上最年少でプロ資格を取得。
00年の世界選手権15歳以下の部で優勝、昨年の秋田ワールドゲームズもウェイクボードで出場するなど世界トップクラスの腕前を誇る。

しかし、冬のスノーボードでは実績を残しながらも、全日本入りが遅れ、これまで世界のひのき舞台に上がるチャンスは少なかった。
2歳下の妹夢露(めろ)は01年全日本選手権女子ハーフパイプで優勝と先を越され、悔しい思いも味わった。

昨季、プロ・アマ両大会で5勝を挙げ、今季念願の全日本入り。
「出場できれば優勝できる自信はある」と話していたが、その言葉どおり、初の海外でのW杯で出場3戦目にして頂点に立ってみせた。

中学卒業後、プロの道を選択した。活動資金の大部分はスポンサーからの収入。
大会結果が生活に直結するだけに、競技に対する意識は高い。「トリノ五輪は出場するだけでなく、上を目指したい」。

今回の優勝はアルペン、ジャンプ、複合などを含めたスキーW杯では日本勢史上最年少。
17歳の異色のスノーボーダーが早くも4年後のトリノ五輪の有望選手に浮上した。

◆成田童夢(なりた・どうむ)1985年(昭和60年)9月22日、大阪市生まれ。7歳からスノーボードを始める。
昨季、W杯真駒内大会5位、全日本選手権優勝の実績を買われ、今季全日本入り。
妹夢露、弟緑夢(ぐりむ、8)の3人はスノーボード界では「浪速の3兄弟」として有名。162センチ、52キロ。

W杯HP第4戦リザルト
男子:
1位 成田 童夢 (JPN)
2位 Xaver Hoffmann (GER)
3位 Vinzenz Lueps (SUI)

女子:
1位 Manueia Lara Pesko (SUI)
2位 Lori Suiglazier (CAN)
3位 Mercedes Nicoll (CAN)
4位 Silvia Mittermueller (GER)
5位 山岡聡子 (JPN)