危険だ! ソルトレークシティー五輪スノーボード・ハーフパイプ(HP)の公式練習が5日(日本時間6日)、
パークシティーでスタートした。


Yoko Miyake at training.

メダルが期待される三宅陽子(28=USPジャパン)ら日本勢は、
飛び出し部分が外側に開き気味のパイプ形状に四苦八苦。

昨季は当地でのW杯で吉川由里(30=チームユーピー)村上大輔(18=札幌新陽高)が
エア失敗で大ケガをしたこともあり、運営側に抗議し、改善を求めることを決めた。

五輪は8日の開会式に先立って行われるジャンプ・ノーマルヒル予選(日本時間9日午前1時)で開幕する。

三宅が、橋本が、コースに次々と入っていく。
長さや斜度は予想通り。しかし、リップ(飛び出し部)の角度には納得がいかない。外側に開き過ぎていた。

W杯表彰台5度の橋本は「意識して戻らないと(外に)出ちゃう」と首をひねった。
初めて滑る宮脇健太郎(23=白馬ク)も「右側が開いている感じ」と指摘した。
自然な感覚を覚えたまま、仕方なくジャンプの修正を始めた。

実はこの五輪コース、通常のW杯でのパイプ形状とは大きく異なっていることが、練習中に判明した。
全日本の阿部幹博コーチ(39)は「これほど違うのはおかしい。かまわないという国もあるが、日本は困る。
強豪選手も大半が『良くない』と言っている」と怒りをあらわにした。
国際スキー連盟(FIS)のW杯コース責任者デビッド・ニー氏(スウェーデン)に直接交渉するという。

昨年3月、この会場で日本勢は悪夢を見た。
吉川はエアの着地に失敗して肩の筋肉を損傷、ろく軟骨骨折の重傷を負った。
「初日の練習中だったから試合に出られなかった。けがで欠場したのはあのときだけ」と振り返った。

もう1人の“犠牲者”、高校生プロの村上はエアで内側に戻り切れず、
顔面を縁に激突させて眼底骨折で長期療養を強いられた。

五輪の舞台になったのに、まったく改善されていなかったのだ。

全員がコースに借りを返す気持ちで乗り込んできた。
三宅も「昨年はやっつけられたから」と雪辱を期す。それだけに理不尽なコース設定では戦いたくない。

女子HPは出場23人中、4人が日本人。
しかも三宅、橋本は昨年12月のW杯で1、2位を独占した。日本勢は実力でも数でも、メダルに近い。
それだけにコース改善だけは、譲れない。
(2/7日刊スポーツより)