下高井郡野沢温泉村は、民営化後の野沢温泉スキー場の在り方を示した「基本構想報告書」をまとめ、11日に全戸配布する。利用者の減少に伴い、一部ゲレンデの閉鎖やリフトの運休などを示すとともに、ふもとに交通ターミナルを整備して利便性を高めるとしている。
 報告書は、スキー場の市場調査の専門家らでつくるプロジェクトチームがまとめた。

 来シーズン以降の運営基本計画として、現在ある20ゲレンデ・コースのうち、スキー場上部の「湯の峰」「水無」「牛首」、山ろくの「柄沢第2」の4ゲレンデ・コースを閉鎖。ふもとの「長坂・向林ゲレンデ」は連絡用として使用する。これに合わせ、閉鎖ゲレンデにあるリフトなど7本を運休。上部の初心者向けゲレンデに向かうゴンドラか、リフトを休日のみの運行とする。

 交通ターミナルを設けるのは長坂ゴンドラ駅周辺で、駐車場が設けられない場合はシャトルバスを運行するとしている。

 同スキー場の利用者は92−93年の110万人余をピークに減少し、04−05年は前シーズンと同じ38万人余だった。村は03年、スキー場の経営健全化を目指して民営化を検討する経営検討委員会を設置。同委員会は04年8月、04−05年シーズン終了後に、スキー場の資産などは村が保有し、経営は村や北信州みゆき農協などが出資する第3セクターが行う「上下分離方式」での民営化を提言した。

 これを受けて村は「スキー場経営会社設立準備会」を発足。民営化へのビジョンを探るため、プロジェクトチームを設けた。村は「ピーク時と同規模で運営するのは無理がある。村営で続けられない現状を理解してほしい」としている。