白馬村の白馬岩岳スキー場に七月中旬、「白馬いわたけゆりの園(その)」がオープンする。スキー観光の低迷が続く中で、春夏のグリーンシーズンの誘客を狙い、リフト運行会社が「スキー場一帯を花が広がる山にしよう」と計画。地元住民が協力し、ゲレンデに球根を植え、遊歩道を整備している。


春夏の誘客も狙い、白馬岩岳スキー場にユリの球根を植える地元住民ら

 計画によると、ゲレンデ内の十六カ所計約三ヘクタールにユリ計約三十万株を植え、赤、白、ピンク、黄色などの花を咲かせる。場所によっては国道148号から眺めることができるという。遊歩道は約二・五キロで、約一時間で一周できる。見ごろは七月中旬から八月下旬までで、期間中はリフトを運行する。

 白馬村の全七スキー場の利用客数は一九九二年度の二百七十六万七千人余をピークに減少し、今シーズン(昨年十二月―今年五月)は百二十四万八千人余。白馬岩岳スキー場は九五年度の四十六万七千人余がピークで、今シーズンは十八万千人余だった。

 こうしたスキー客の落ち込みを踏まえ、白馬岩岳スキー場は昨年から、ヤギの放牧や、犬を放し飼いにできる「ドッグラン」に取り組んでいる。ユリ園の整備では、静岡県のユリ園が協力。スキー場は標高約八百―九百メートルにあるため、同園の浅川一広支配人(50)は「標高の高さは球根の成長にも適し、花の色も鮮やかになる」と話す。

 球根を植える作業は九―十五日に行い、住民延べ約百五十人が参加。遊歩道は五月末に完成する。現在、期間中に販売するユリ約一万株の栽培も進めている。リフト運行会社は「来年以降はカタクリなどの山野草も咲かせ、グリーンシーズンも活気があるスキー場を目指したい」と話している。問い合わせは白馬岩岳観光協会(電話0261・72・2780)へ。