23日午前9時40分ごろ、松尾村の八幡平・恵比須沢で雪崩が発生し、横浜市南中里4丁目15ノ12、フリーター吉野智昭さん(24)が巻き込まれた。吉野さんは約1時間40分後に救助され、西根町内の病院に運ばれたが、同日午後1時15分、死亡が確認された。死因は窒息死だった。

岩手署の調べでは、吉野さんは、ともに冬期間だけ西根町内に一緒に居住している男性2人と、スノーボードのビデオ撮影のため、同日午前7時20分ごろ、八幡平アスピーテラインの通行禁止ゲート付近からスノーモービル1台と徒歩で恵比須沢に入山。吉野さんが撮影場所を探すため、斜面を下に降りていったところ、雪崩に巻き込まれたという。

現場は八幡平ロッヂから西方約1キロの八幡平スキー場外の斜面。標高は約1100メートルで斜度は約45度。木が点在しているが、見通しは良い。雪崩は幅約50メートル、長さ約100メートルの範囲で発生した。吉野さんは雪崩の先端、深さ約1メートルの雪中から見つかったという。

同署によると、雪崩が発生した沢は例年は積雪が少ない場所で、圧雪の上に積もった新雪が滑り落ちた表層雪崩とみられる。3人は現場付近にジャンプ台を作り、スノーボードで滑走する場面を撮影する予定で、21日にも現場付近に入っていた。

一緒に入山した男性は「吉野さんは撮影準備のため、(沢の反対の東側に)1人で離れ雪崩に巻き込まれた。雪崩の音は聞こえなかった」とショックを隠し切れなかった。

【写真=1人が亡くなった松尾村の雪崩発生現場。上部付近から雪崩が起こった】