愛知県の日本福祉大生らを乗せた三重交通のスキーバスが長野市信更町の国道19号脇の犀川ダム湖に転落し、25人が死亡した事故から丸20年となる28日、当時遺体が安置された同市七二会の正源寺と事故現場で供養式が行われた。日本福祉大の主催で毎年開いており、今年は遺族や大学関係者など12人が参列し、犠牲者を悼んだ。

事故現場の旧大安寺橋のたもとで献花し、犠牲者を悼む遺族たち

 バスが転落した大安寺橋は事故後、架け替えられた。この日、遺族らは正源寺での法要を終えた後、旧大安寺橋のたもとにある慰霊碑前で花をささげた。遺族はバスが転落した湖面に供養の団子を投げ、手を合わせた。

 一連の供養式を終えた後で、日本福祉大の加藤幸雄副学長は「事故が風化することはない。二度と学生が犠牲とならないよう誓う原点だ」と話した。

 スキーバス事故は46人が乗っており、自力で21人が脱出した。埼玉県蕨市の主婦(39)は、事故当時バスに乗っていた学生の1人で、毎年供養式に参列。「毎年ここへ来てお参りし、犠牲になった同級生たちのことをずっと忘れないでいたい」と話した。