冬本番を迎え、鹿児島から中国地方へ向かうスキーの高速バスツアーが好評だ。週末の夜に出発するバスの乗り場は、スノーボードやスキー板を抱えた若者らでにぎわっている。旅行会社は2月11日からの連休がピークと見込んでいる。

スキー場へ向かうバスに道具を積み込むツアー客ら=28日午後8時半、鹿児島市のみなと大通り公園

鹿児島から最も近い宮崎県五ケ瀬町のスキー場が、台風の影響で休業中。代わりに広島県など中国地方の人気が高い。暖冬の影響で積雪は遅かったが、今は例年通りの“銀世界”が広がっているという。

鹿児島市紫原2丁目、幼稚園教諭久野栄子さん(24)は28日夜、友人4人と広島県ユートピアサイオトスキー場行きのバスに乗り込んだ。午後9時に鹿児島市を出発。9時間後の到着を心待ちにしながら、「鹿児島だから雪にあこがれる。白銀の上で思いっきり滑りたい」と話した。

鹿児島交通は昨年12月下旬からツアーを組んだ。2月10、11の両日はバス4台で約160人の参加を見込む。企画販売課の栗坂久志さん(40)は「夜行で日帰りもでき、料金が1万円を切るものもあって、手ごろなのではないか。それに雪質は九州よりいい」と説明する。

一方、桜観光鹿児島営業所では今シーズンから連日運行を始めた影響で、参加者数は既に1000人を超えた。昨シーズン(3月初旬まで)の実績700人をはるかに上回っている。参加者は20代前半が目立ち、リピーターも多いという。