利根沼田地方は今年に入ってから大雪が続き、沼田市では除雪費用が当初予算の三倍以上に膨れあがる見通しとなった。

歩道に寄せられた大量の雪=沼田市の中心街で

市では三月定例市議会に増額の補正予算案を提出する予定だが、十三日に白沢村と利根村を編入合併するため、追加の除雪費は両村の分も含め雪だるま式に増える計算。市の野田敏夫・建設部長は「沼田では一九八四年以来の大雪。これ以上降ると雪の捨て場がなくなる」と頭を悩ませている。 (山岸 隆)

沼田市では一〇センチ以上の積雪があった場合、道路などの除雪を行うよう業者二十二社と委託契約を結んでいる。本年度は千三百万円の予算を計上していたが、先月十六日、二十一日に続く今月二日の大雪で予算を使い切る状態となった。市では今後の降雪も見込んでおり、除雪費は「三倍以上になる恐れがある」(建設部)と予想している。

市内の道路では路肩に雪が寄せられ、歩道は凍結した雪の山。処理できない雪は沼田公園のグラウンドに運び込まれているが、こちらもすでに満杯で、雪の捨て場はパンク寸前だ。

沼田市内では凍結した路面で転倒事故も続出した。利根沼田広域消防本部によると、利根沼田地区で昨年十二月二十九日から雪に絡む事故で二十二件の救急車出動があり、このうち十六件が歩行中や雪かき作業中の転倒という。

屋根の雪下ろし中の転落や除雪機に指を挟まれた事故も六件あった。同消防本部は「これ以外にも救急車を呼ばない転倒事故が多くあるのではないか」と分析している。