山形村の平庭高原スキー場の平庭高原スキー学校(畠山和英校長)は2004−05年シーズンで開校20周年を迎えた。県内でも比較的雪が少ない沿岸北部唯一のスキー場を舞台に、愛好者の拡大や指導者の育成、競技力向上などに貢献してきた。レジャーの多様化や少子化などスキーをめぐる環境は厳しいが、関係者は1人でも多くの人に白銀でシュプールを描く感動を伝えようと、思いを新たにしている。

 祝賀会は同スキー場隣接の平庭山荘で約50人が参加し、このほど開かれた。畠山校長は「20年の感激を、スキー学校とスキー場の活性化のエネルギーとし、誇りを胸に歴史に新たな1ページを加えたい」とあいさつ。出席者は20周年記念誌「シーハイル」を手に、これまでの歩みを振り返った。シーハイルはドイツ語で「スキー万歳」という意味。

 同校は1980年のスキー場オープンから4年後の84年、県連盟認定校として開校した。当時の県北沿岸部はスキー空白地帯。スタッフは指導員1人を含む5人ほどで、全国的なスキーブームで詰めかける講習希望者に対応し切れない状況だった。

 現在は同村のほか岩泉町、久慈市など周辺自治体のスキー協会からも指導者が集い、正・準指導員、公認パトロールら39人のスタッフが土・日曜日を中心に講習、バッジテストなどを行う。競技志向の小中学生のジュニア部は県、東北レベルの大会で活躍。一方で今季はスノーボード部を新設し、スキー場全体の魅力アップに貢献しようと懸命だ。

 同校代表の小渡正利同村スキー協会長は「人手不足など苦労はあったが、職種も地域も違う者同士がスキーを通じて仲間になれた。スキー場の利用者は減り続けており、学校としてもさまざまな方法で支援していく」と、スタッフ一丸で地域のウインタースポーツの盛り上げを期している。