飛騨市河合町稲越の飛騨かわいスキー場が、スノーボードコースの充実に力を入れ、利用客の人気を得ている。

同スキー場は、市内で唯一の市営スキー場。リフト4基と5つのゲレンデを備え、北アルプスの眺望も魅力だ。しかし、スキー人気の衰えなどで、旧河合村が運営していた時代から利用客が減少し、赤字が続いていた。

そこで同スキー場では3季前から、ゲレンデ中央にスノーボーダー向けの「スノーパーク」を設置。キッカーと呼ばれるジャンプ台5基や、ボックス、レールなどのアイテム(遊具)30基以上をそろえ、初級者から上級者までが楽しめるようにした。

中でも、13メートルも跳躍できるというキッカーはプロ選手にも好評。今年2月には、スノーボード界のトップ級プロの平岡暁史選手、太田宜孝選手、堀尾宗弘選手らが約1週間、世界大会に向けた調整のために同スキー場へ合宿に訪れ、「世界でもトップクラスのコース」とお墨付きを得た。

スノーパークの設置後、利用客は3季連続で増加し、昨季は前季比24%増の約3万6000人が訪れた。今季はシーズン当初の雪不足で前年割れが続くが、スノーボード愛好者の口コミで徐々に利用客数を伸ばしている。

同スキー場スタッフの宮本哲司さん(33)は「数あるスキー場の中で、プロ選手がここを選んでくれたことは、自信になる。プロや五輪選手が育つような環境を作っていきたい」と話している。