人気のコース(YouTubeから)登山者の事故が相次いだGW。4日午後には、富士山頂の剣ケ峰(3776メートル)で同僚2人とスノーボードをしていた自衛官(23)が火口に転落する事故が起きた。

「自衛官は数十メートル下に滑落し、心肺停止状態。救助にあたった40代男性も滑落、行方不明になっています」(捜査事情通)
「なぜ富士火口でスノボ?」と思った人もいるだろう。実は、ここ数年、標高2000メートル以上の雪山をスノボで滑走するのがはやっているという。なかでも、事故のあった富士山の火口周辺をスノボで“お鉢巡り”するコースは人気とか。YouTubeにも、複数のボーダーが滑る様子がアップされている。

■プロのボーダーは絶対近づかない

もちろん、この時期は立ち入り禁止だが、規制線をかいくぐって、“ボーダー”が集まるのにはワケがある。

「雪山の急斜面によるスリルがクセになるようです。一般的には新雪の軟らかい雪面が好まれるのですが、富士山の山頂付近は硬雪で、雪面はカリカリになっている。だから趣味でちょっとうまくなったボーダーが試しにくるんです。しかし、火口付近は斜面が急で止まりにくいため、転べばそのまま火口の底に滑落する可能性が高い。雪崩の危険もあり、空気も薄いから、途中で体調も崩しやすい。もちろん、プロボーダーなら近づきません」(スノボのインストラクター)

スキー場のように救助の環境も整っていないからイザという時の助けも遅れる。スリルの裏には、とんでもないリスクが伴うことを肝に銘じたほうがいい。
(日刊ゲンダイ)


2012年6月10日 富士山頂剣ヶ峰より滑走


2013年 富士山バックカントリー スノーボード