富士山頂付近で4日に男性2人が滑落した事故で、県警山岳遭難救助隊は7日午前、21人態勢で捜索を再開した。

富士宮署と県警地域課によると、富士山頂の火口に滑落し、山頂付近で心肺停止になった陸上自衛隊習志野駐屯地陸士長の男性(23)=千葉県船橋市=を正午ごろ発見し、救助を始めた。
県警ヘリが出動し、空から捜索しているが、山頂付近は強風などの影響で接近できない。同救助隊は男性を途中まで下ろして、天候の条件が整えば、ヘリで収容する方向で検討している。

男性の救出作業に協力し、山頂付近から宝永火口方面に滑落したとみられる30〜40代の男性登山者の行方は依然、分かっていない。

捜索は悪天候の影響で難航し、4日目に突入した。同救助隊は午前6時20分ごろ、富士宮口5合目を出発した。山頂付近と宝永火口周辺に向かっていた。

男性は同僚2人と山頂の火口を1周する「お鉢巡り」に訪れ、剣が峰(3776メートル)近くでスノーボードをしていた。同僚と登山者ら約10人がロープを使って火口から男性を引き上げ、富士宮口から下山しようとしたが、二次遭難の危険があるとして救出を断念していた。滑落した男性は単独登山中だったとみられ、同署が身元の確認を急いでいる。
(静岡新聞)