スキーヤーらが道に迷わないよう、町の山岳救助隊員らが竹ざおを設置した=湯沢町の神楽ケ峰、町提供春スキーはシーズン真っただ中だ。一方でスキーヤーの遭難は後を絶たず、今月、1人が命を落とした。ゲレンデ外での滑走が要因の一つとみられ、県警などが注意を呼びかけている。

県警によると昨年12月〜今年3月、県内の山で遭難したのは13人。うち7人が山岳スキーやスノーボード中に遭難し、1人は行方不明になった。
要因の一つとみられるのがコース外での滑走。近年、新雪を求めて雪山を滑走する「バックカントリー」と呼ばれるスキーが人気だ。が、湯沢町の「かぐらスキー場」では今月、すでに3人が遭難。このうち1人は危険区域の雪の割れ目で水死しているのが見つかった。助かった2人もコース外と知りながら滑走していたという。

同スキー場には標高約1845メートル地点までを結ぶ「かぐら第5ロマンスリフト」がある。バックカントリー目的のスキーヤーは、この降り場からさらに約1キロほど登った場所から滑るという。降り場の先には高さ1メートルほどのネットを設置し、敷地外と区別しているが、一部のスキーヤーは乗り越えているとみられる。

整備されたゲレンデと違い、霧が発生して視界が悪くなると、スキー場とは別方向に滑走し、下山できなくなる可能性がある。

4月の遭難を受け、町などはコース外に道しるべとして30本ほどの竹ざおを設置した。リフト降り場近くにも、登山計画書を記入・投函(とうかん)できるポストも置き、遭難者が出た際にいち早く把握できるようにした。県警もウェブサイトなどで登山計画書を配布し、メールでの提出も受け付けている。

リフトは5月6日で今シーズンの運行を終了するが、一部エリアは25日までの営業を予定している。湯沢町産業観光課の前原力さん(43)は「コース外では滑らないで欲しい」と呼びかけている。
(朝日新聞)