◇3季連続最多更新

米原市甲津原の奥伊吹スキー場で23日、今シーズンの来場者数が開業以来44年で最多の14万7103人を記録した。3シーズン連続の最多更新。京阪神から近く、人工降雪機の増設など設備の充実に加え、ソチ五輪での選手の活躍の影響で家族連れが増えた。
同スキー場は奥伊吹観光(草野丈太社長)が1970年から運営。子どもから初心者、中・上級者用まで12コースがあり、最長2500メートルの滑降が楽しめる。

今季は昨年12月15日にオープン。営業99日間で昨季の14万6310人を上回り、4月6日の営業終了までに15万人達成は確実という。2シーズン前も13万160人で最多記録を更新しており、スキーやスノーボードの人口が減り、関西や東海のスキー場が軒並み苦戦する中、順調に伸びている。

スキー離れの背景には、若者の車離れや高速道路のノンストップ自動料金収受システム(ETC)割引の終了などが挙げられるが、同スキー場は元々、北陸道・米原インターチェンジから車で30分の近場にあり、渋滞が少ない利点があった。

さらに10年前からリフト増設やゲレンデ前までの動く歩道の整備、人工降雪機3基の導入などを図り、身近に楽しめるスキー場として、スキーヤーやスノーボーダーに知られるようになってきたという。

特に今季はソチ五輪スノーボード・ハーフパイプ男子で、平野歩夢選手が銀、平岡卓選手が銅の各メダルを獲得した影響で来場者が急増。獲得直後の2月12日朝から家族連れが増え始め、同16日に1日最多の5300人が詰めかけたという。

3連休最終日の23日も京阪神や県内から1560人が来場。快晴にも恵まれ、滑りを楽しんだ。長女の菜々美さん(9)、長男の翼君(7)にスノーボードを教えていた兵庫県尼崎市の自営業大野浩之さん(48)は「ボーダー仲間に聞き、子どもたちをデビューさせた。2時間程度で来られて、初心者向きのコースが多いので来シーズンも来たい」と話していた。

父の丈治さん(63)から昨秋経営を継いだ草野社長(33)と弟の穣治専務(32)は「自分たち若い世代が滑りたいスキー場を目指して整備してきた。県内の来場者が4割を占めており、地元に愛される施設にしていきたい」と話している。
(読売新聞)