県内で山スキーやゲレンデ外を滑走していて重大事故に遭うケースが相次いでいる。

米沢市の西吾妻山で22日に遭難した男性(31)は山スキーのため一人で入山し、下山中に滑落、23日に死亡が確認された。17日には山形市の蔵王温泉スキー場から山に入り、スノーボードをしていた男性(33)が表層雪崩に巻き込まれて大けがをした。
春スキーシーズンを迎え、次第に登山客も増えるが、山頂付近はまだ冬。足元に雪庇(せっぴ)ができている場所もある。滑落の危険を伴うため、ゲレンデを滑る以上に注意が必要だ。

米沢市の天元台高原スキー場を運営する天元台によると、死亡した男性が入山した22日、山は小雪が降り、視界不良だった。「天候が良く、視界を確保できることが山に入る最低条件」と同社。見通しが悪いと気付かぬうちに崖に向かい、強風に押されて滑落しかねない。雪庇を踏み抜く危険性もあるという。

下山まで時間的な余裕を確保することも重要。同社は「道に迷った場合は早く助けを求めてほしい。明るいうちであれば救助や誘導できる可能性がある」と指摘する。

自分で山を登って斜面を滑る山スキーが数年前から流行し、スキー場では禁止されているにもかかわらずコース外を滑る客がいる。蔵王温泉スキー場の蔵王スキーパトロール隊は「立ち木など障害物が多く、ぶつかると大けがにつながる」と懸念する。

同スキー場のコース外を滑って重傷を負った男性は表層雪崩に巻き込まれた。雪面に載った新しい雪の層が崩れる現象で、同隊は「コース外は圧雪整備されていない。上層が崩れやすく危険」と説明する。

蔵王では、例年3月ごろからスキーを持った登山客の姿が見られるという。同隊は「当日の天候だけではなく、(雪崩に遭わないよう)数日前に雪が降っていないかどうかも確認してほしい」と注意を呼び掛けている。
(山形新聞)