柳田由人(やなぎだよしと)さん躍動する全てが被写体

○…見る者に大きな感動を与えたソチオリンピック。なかでもスノーボード種目では3つのメダルを獲得するなど、日本人選手の活躍が目立った。

そんな彼らの躍動にレンズを向け、余すところなくカメラに収め続けた。「メダルを獲った平野選手も平岡選手も昔から知っているので、感慨深かったですね」。冬季オリンピックでの撮影は3大会目。多くの選手と顔見知りで、信頼も厚い。
◯…かつては自身もスノーボーダーだった。だが、「25歳までにプロとして活躍する」という夢が叶わず、カメラマンとしての道を選んだ。転身に際して、「リスペクトする選手たちを最大限に格好良く写したい」という思いがあった。経験者だからこそ、選手の気持ちや苦労がよく分かる。その努力が花開く一瞬を逃すまいと、全ての神経を傾けた。

そうして撮られた作品は高い評価を得て、現在ではスノーボード業界で名の知れたカメラマンになった。だが、手がけるジャンルはそれ以外にもモデルや車など幅広い。「躍動感があって、エネルギーにあふれている瞬間が好きなんです。モデルさんの笑顔も、疾走する車も最高の被写体ですよ」と一瞬にかける思いはぶれない。

◯…世界を股にかけるカメラマンの帰る場所は茅ヶ崎だ。「ここは住みやすい街。なんといっても海の近くなのがいい」と笑う。5年前に移り住んでから、時間を見つけてはサーフィンにいそしむ。お気に入りスポットのヘッドランドで、一男一女と釣りに興じることもしばしばだ。「仕事で家を空けることが多いので、家族との時間が支えになります」と父の顔になって話す。

◯…今後のテーマは「スポーツファッション」。ここでのスポーツとは、競技に限らず輝いている人や物のこと。それらをファッショナブルに撮影したい。「だから、被写体は無限にあるんです」。生のエネルギーが満ちあふれた世界に、今日もレンズを向ける。

(タウンニュース)