落ちた雪穴「かまくら」状幸いか 北海道・キロロのスノボ男性、二晩耐え救出後志管内赤井川村のキロロスノーワールドで、スノーボード中に行方不明になった札幌市東区北26東19、会社員谷内智和さん(35)は11日、沢にできた雪穴に落ちた状態で見つかった。

ここ数日、同スキー場の最低気温は氷点下10度以下。谷内さんが二晩も寒さに耐えることができたことについて、専門家は雪穴の中がかまくらのようだったためとみている。
余市署などによると、谷内さんが落ちていた雪穴は、朝里岳(1180メートル)の同スキー場ゲレンデ外にある沢沿いにあり、頂上から約200メートル下。

雪穴は深さ約3メートルで、内部は幅5メートルほどの空洞になっていた。足元には水深約50センチほどの沢水が流れており、谷内さんは膝下まで水につかった状態だった。

ヘリで救助した防災航空隊によると、「穴の中は広い空間で、かまくらのように穏やかだった」という。

谷内さんは搬送された同管内余市町内の病院で、低体温症と両足の凍傷の治療を受けている。妻の真知子さん(35)によると、谷内さんは9日、知人とゲレンデ外を滑っている最中に、行方不明になった。携帯を所持していたが、雪穴の中は圏外で、通話もメールもできなかった。食料はなかったが、喉の渇きは雪を口に含んでしのぎ、立ったまま眠らずに過ごしていたという。

谷内さんが助かった理由について、新潟大災害・復興科学研究所の河島克久准教授(雪氷学)は「穴の中が空洞になっていたことで、体温が奪われるのを防いだのでは」と説明する。
(北海道新聞)