ソチ五輪で日本に3個のメダルをもたらしたスノーボードに対する注目は続き、体験教室に申し込みや問い合わせが殺到している。

川崎市の屋内ゲレンデには、ハーフパイプ(HP)教室への問い合わせが五輪前の3倍以上に。羽生結弦(19)や小野塚彩那(25)らの活躍でスケートリンクやスキー場の入場者も増加。五輪閉幕後もウインタースポーツは過熱している。
川崎市の屋内ゲレンデ「スノーヴァ溝の口―R246」には、男子HPで平野歩夢(15)が銀を、平岡卓(18)が銅メダルを獲得後、問い合わせが急増。質問の多くは教室についてで、「スノボはできるか」「子供は何歳から教えてもらえるか」など。1日100件近い日もあり、平均では五輪前の3倍以上という。

スノーボード教室は毎日開いているが、2月の教室はあっという間にキャンセル待ち状態に。これから募集を開始する3月分についても、多数の問い合わせが寄せられている。副支配人の田村早智子さんは「2月後半にキャンセル待ちが出るのは初めてです」。特に人気なのが、5歳から小学6年生までを対象としたキッズスクールの「初心者クラス」と「初・中級クラス」。

埼玉県朝霞市の小学1年生、安部航平君(7)は、テレビで平野の演技を見て「自分もやってみたい」と思い、初心者コースに参加。笑顔で「楽しかった。また通って、いつか五輪に出たい」と目を輝かせた。母親の由起さん(35)も「ゆくゆくは平野選手のようになってほしい」と期待を込める。

日本スノーボード勢のメダル獲得はソチ五輪が初めてで、女子1号の銀メダルも竹内智香(30)がパラレル大回転で獲得。日本選手団の全8個のメダルのうち、スノーボード種目が3個を占め、競技への注目度は一気に高まった。関係者はこれを機に「スノボ人気」に拍車が掛かるとみている。

平岡が幼少期からプロになるまで練習に通った「HPの聖地」と呼ばれる岐阜県郡上市のスキー場「高鷲スノーパーク」も、五輪が始まってから来場者が「前年に比べ約1割増えた」(支配人の多賀真瑞さん)。平岡が活躍したHPの無料レッスンを16、23日に開催したところ、両日とも約100人が集まった。参加者は子供が多かったという。

メダリストに憧れて、雪上をスノーボードで舞う子供たち。どんな未来のメダリスト候補に育つのか楽しみだ。
(スポニチアネックス)