コースを限定して再開したゲレンデ。左側のリフトは止まったまま=長野県佐久市の「佐久スキーガーデンパラダ」で2014年2月20日、武田博仁撮影14日から続いた記録的な大雪で、長野県内では多くのスキー場が15、16両日に営業休止を余儀なくされ、今週に入ってからも客足の減少などで影響が続いている。

県は20日から道路情報やスキー場の情報などを掲載する新たなホームページ(HP)を開設。積極的な情報発信で客足の回復に向けた対策を急いでいる。
県観光部の聞き取りでは、週末の15、16日は東信や南信地方のスキー場で休業が相次いだ。営業したスキー場でも来場者が平年の4〜8割程度と大幅に減少した。

観測史上最大の積雪を記録した軽井沢町の軽井沢プリンスホテルスキー場は15、16両日を臨時休業にした。リフト乗り場や施設周辺などの除雪をし、17日から一部コースで営業を再開したが、担当者は「前年に比べて3〜4割しか利用客がいない」と嘆く。町内の除雪がまだ続いていることや、上信越自動車道碓氷軽井沢インターチェンジ(IC)が閉鎖されているなど、交通事情が改善していないことが原因とみられる。15〜19日の来場者数は前年度比で約95%減に落ち込んだ。

同スキー場ではコース整備などを進め、22、23両日には全10コースのうち8コース程度で営業を再開したい考え。スキー場のHPでも交通情報などを掲載し、「軽井沢に行くことへの不安をなくしていきたい」と話す。

上信越道直結のスキー場として知られる佐久市の「佐久スキーガーデンパラダ」では今回の大雪で一気に約1メートル積もり、リフトなどが雪に埋まった。14〜19の6日間は休業を余儀なくされ、20日、全7コースのうち3コース限定で営業を再開した。今週末には全コースをオープンさせる方針だ。担当者は「リフトの掘り出しやゲレンデ整備に時間がかかった。上信越道やアクセス道路も不通になり、客が来られる状態ではなかった」と説明。同スキー場は今年で開業20周年だが、大雪による休業は初という。

20日から営業を再開した富士見パノラマリゾート(富士見町)は、HP上に中央自動車道諏訪南ICからの道路状況を写真で掲載する。「町内でもまだ除雪が進んでいない場所がある。安全に来るためのルート案内をしたい」と話す。

県はHP開設の他、市町村の観光協会やスキー場、宿泊施設にも、各事業者のツイッターやフェイスブックなどを活用した情報発信を呼び掛ける。県観光振興課は「大雪の影響を減らすため、安全に長野県に来られることをPRしたい」と話している。
(毎日新聞)