ソチ冬季五輪、スノーボードの男子パラレル大回転で優勝したビック・ワイルド(Vic Wild、左)と女子パラレル大回転で銅メダルを獲得した妻のアレーナ・ザワルジナ(Alena Zavarzina、2014年2月19日撮影)。ソチ冬季五輪、スノーボード男子パラレル大回転で優勝したロシアのビック・ワイルド(Vic Wild)には、自身の金メダル以外にもう一つ喜ばしい出来事が起こっていた―――時を同じくして、妻のアレーナ・ザワルジナ(Alena Zavarzina)が女子の同種目で銅メダルを獲得したのだ。

「アレーナと一緒にメダルを獲得できるなんて最高だ。一人が取っただけでも素晴らしいけれど、そこまで喜べないからね」
二人が結婚した翌年の2012年、夫のワイルドはロシア国籍を取得した。

「2人が同じ日に成果を出せるなんて、ただただ凄いよ。こんなことがあるなんて、出来過ぎだ」

ソチ冬季五輪、スノーボードの男子パラレル大回転で優勝したビック・ワイルド(Vic Wild、左)と女子パラレル大回転で銅メダルを獲得した妻のアレーナ・ザワルジナ(Alena Zavarzina、2014年2月19日撮影)。ザワルジナは、夫の献身に感謝の言葉を述べた。

「ビックの言うとおり。1人が勝利を手にしても残る1人がだめだったら、それはそんなに良いことじゃないの」

「私たちが2人ともメダリストになれて本当に幸せ。ビックが金メダルを取ったのも最高ね、彼がそれだけのことをしてきたからよ」

「ビックは故郷から遠く離れて、よくやってきたわ。国を移動したり国籍を変えたり、誰もができることじゃない」

「ロシア人の考え方や慣れないことにも適応しているし、自分の話が通じないときがほとんどでも柔軟に対応しているわ」

「ビックは金メダルに値する価値のある人よ、本当に幸せ。もう泣きそう」

ワイルドは米ワシントン(Washington)州にあるホワイト・サーモン(White Salmon)という小さな町で生まれた。ワイルドは、ロシア国籍を取得しなければ五輪で金メダリストになることはなかっただろうという。

「ロシアは、僕にメダルを獲得するチャンスをくれた国だ。もし米国にいることを選択していたら、きっと地元で平凡な仕事をしながら平凡な人生を生きていたよ」

「僕はそれが嫌だったんだ。自分がなれる最高の姿になりたかった。ロシア代表として優勝できて最高だ。僕はロシアで生きるよ」

(AFP=時事)