エカテリーナ・トゥデゲシェワボーイッシュな「ロシアの魚雷」

トゥデゲシェワは、体幹がしっかりしており、パワーと持久力のバランスが絶妙で、非妥協的な性格の持ち主であり、スノーボードには、まさにうってつけ。そんな彼女は、「ロシアの魚雷」の異名をとる。

トゥデゲシェワは、最も多くのタイトルを手にしているスノーボーダーの一人で、これまでに、パラレル大回転とパラレル回転の世界チャンピオンそしてワールドカップ総合チャンピオンになっており、ソチ五輪ロシアチームの有力なメダル候補と目されている。
彼女は、1987年にケメロヴォ州で生まれ、五歳の時に母親を亡くすと、姉妹で、南部の平坦なロストフ・ナ・ドヌーから、おばの暮らすシベリアの小さな町タシタゴールへ移り住み、地元で「シベリアのスイス」と半分冗談で呼ばれているゴールナヤ・ショーリヤのアルペンスキー学校に入った。何シーズンかスキーで滑っていたが、11歳のとき、当時流行っていたスノーボードにさっと乗り換えた。少女は、ほかの同い歳の女の子たちとは違って、スカートを好まず、もっぱらジーンズを愛用していた。


バンクーバーでの惜敗をバネに

トゥデゲシェワが初めて出場した国際大会は、2003年の国際スキー連盟の競技会で、それに続く世界選手権で、彼女は、スノーボードクロスで16位となった。2005年には、ジュニア世界選手権のパラレル大回転で金メダルを獲得して、初の栄冠に輝いた。2006年のトリノ五輪は、表彰台に届かなかったが、その経験がバネとなって、2007年には、パラレル大回転で一位となり、ロシアの女子スノーボーダーで初めて世界選手権で優勝を遂げる。

彼女は、トリノ五輪の後に数々のメダルを獲得し、バンクーバー五輪のメダル候補に挙がっていたが、惜しいミスを犯してしまい、準々決勝へ進めなかった。しかし、忘れようとしてもなかなか忘れられないその失敗のおかげで、彼女は、どんどん自信を増していった。「私は、自分自身や状況を克服する術を見いだしたのです。翌年の世界選手権での優勝も、心理的な面でとても多くのものを私に与えてくれました」


強豪がひしめく露スノーボード・チーム

今回のオリンピックでは、トゥデゲシェワの得意種目であるパラレル回転とパラレル大回転で、ロシア勢の活躍が期待される。ロシアチームには、トゥデゲシェワのほか、バンクーバー五輪で二位となってロシアのスノーボード史上初のメダルを獲得したエカテリーナ・イリューヒナ、ナターリヤ・ソボレワ、アリョーナ・ザヴァルジナがおり、いずれも、ソチ五輪でメダルを狙える位置にいる。

トゥデゲシェワは、地元のほうが断然滑りやすいとみなし、こう語る。「応援を力に変えられますから。勝利を期待されるのは、少しもプレッシャーではなく、かえって光栄です。この種目に対するテレビなどのメディアの関心はあまり大きくありませんでしたが、メダルの期待がかかっているとあれば、これまで以上にクローズアップされることでしょう」

(ロシアNOW)